歴代担当記者が見たSMAP 決して逃げない強さ持っていたが…再集合避けた心の傷

[ 2016年12月27日 07:45 ]

SMAP
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 フジテレビ「SMAP×SMAP」の最終回が26日放送された。ジャニーズ事務所の担当としてSMAPを取材してきた本紙の歴代記者が、5人がそろう最後の姿に感じた思いとは。

 【文化社会部・小枝功一】SMAPがほかのアイドルグループに負けないと自負するものを香取慎吾に聞いたことがある。返ってきた答えは「けんか」。駆け出しのころ、イベントの帰り道で冷やかしの若者たちに移動車を蹴られ、大げんかしたこともあったという。香取は「SMAPはけんか強いですよ。間違いなくジャニーズ最強。ただ(稲垣)吾郎ちゃんはけんかが終わってから来ましたけどね」と笑わせた。

 取材現場でも闘争心の強さをうかがうことができた。香取はコンサート中に右足を負傷した後、足をひきずりながらステージに立ち続けた。草なぎ剛は韓国進出した主演舞台で韓国語のセリフに挑戦。長ゼリフと発音に苦戦しても「挑戦が使命ですから」と連日の訓練で修正した。木村拓哉は、際どい質問を制止しようとするスタッフを「取材を受けているのは俺だから」と押しのけて答えた。

 決して逃げることがなかったSMAP。それが最後の最後、自分たちが最も大切にしてきた場所に立つことを避けた。心に負った傷が深いのだと思う。それでも、己の選んだ道を力強く進んでいってほしい。(08年〜担当)

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2016年12月27日のニュース