ASKA不起訴 尿本人特定できず…覚醒剤陽性の液体「お茶」?

[ 2016年12月20日 05:30 ]

不起訴となり釈放されたASKA
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 覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された歌手のASKA(本名宮崎重明、58)について、東京地検は19日、嫌疑不十分として不起訴処分とした。ASKAは同日夜、釈放された。捜査員が「尿」として任意で採取し、鑑定で陽性反応を示した液体が、ASKAの尿とは立証できなかった。このほか、使用を裏付ける物証も得られず、警視庁は前代未聞の大失態を演じた。

 ASKAは午後7時10分、勾留先の東京湾岸署から釈放された。黒のVネックシャツにグレーのジャケット、黒いパンツという逮捕時と同じ服装。左手をポケットに入れ、笑みを浮かべながら、迎えの車に向かって歩きだした。

 同署前には報道陣200人以上が集まった。「ひと言お願いします!」などの声が飛ぶ中、ASKAは2回、報道陣の方を向いて会釈し、ワンボックスカーに乗り込んだ。その後、東京都港区の高級ホテル前で車を降り、正面玄関から堂々と中に入った。

 しばらくしてブログを更新。「無罪です。様々なことは、また、改めて書かせていただきます」と記した。

 警視庁組織犯罪対策5課が11月28日に逮捕してから21日。勾留期限を迎え、前代未聞の不起訴処分が下った。逮捕前にASKAから任意提出を受け、科学捜査研究所(科捜研)の鑑定で覚醒剤の陽性反応が出た液体について、東京地検がASKA本人の尿と証明できなかったためだ。

 ASKAは逮捕直前、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」との電話で「尿検査してくれって言うから、最初は拒んだけど、(中略)僕は100%自信があるから、その尿を持っていかれて今に至る」と経緯を明かしていた。警視庁によると逮捕後、任意提出したものを「お茶」と供述した。

 捜査員はASKA宅のトイレで妻とともに採尿に立ち会ったが、背後にいたため、採尿カップへの放尿を確認していない。ASKAは、このときにカップに入れたものを「あらかじめ用意したお茶」と説明。この液体からは覚醒剤成分が検出されているが、警視庁は「この供述を否定できず、ASKAさんの尿と立証することはできなかった」と話している。

 ASKAは11月25日に「盗撮されているから確認してほしい」と自ら110番。駆けつけた捜査員の求めに応じ“液体”を提出したが、その量が少量だったため、捜査員はその場で簡易検査をせずに、科捜研の鑑定に回した。同28日に覚醒剤の陽性反応が出たため、同日夜に逮捕した。

 捜査関係者によると、その液体は鑑定で使い切ってしまい、今となっては尿とも茶とも断定できない。東京地検も、液体が何だったのか明らかにしていない。

 ASKAは逮捕後、事実関係などについては「弁護士と会うまで一切話さない」とし、一貫して容疑を否認してきた。一方、警視庁は、ほかに覚醒剤使用を裏付ける物証を得られず、タイムリミットを迎えた。

 ◆ASKA 本名・宮崎重明(みやざき・しげあき)。1958年(昭33)2月24日、福岡県生まれの58歳。大学在学中の78年、高校時代からの友人CHAGEとユニットを組み、翌年「ひとり咲き」でデビュー。80年「万里の河」がヒットし、91年に「SAY YES」で初のシングルチャート1位を獲得。その後も「YAH YAH YAH」(93年)などヒット曲を連発。14年5月、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕され、同9月に有罪判決を受けた。

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