アンジャ児嶋「真田丸」で室賀の息子役!初共演・大泉洋と同じ悩み

[ 2016年12月9日 10:00 ]

大河ドラマ「真田丸」に出演するアンジャッシュの児嶋一哉(C)NHK
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 お笑いコンビ「アンジャッシュ」の児嶋一哉(44)がNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)の第49話(11日放送)に出演することが9日、分かった。信濃の国衆・室賀正武(西村雅彦)の息子・室賀久太夫役で、正武と“因縁”のある真田信之(信幸)を演じる俳優の大泉洋(43)とドラマ初共演。ワンポイントの出演ながら、話題を呼びそうだ。児嶋はコントへの影響を受けた三谷幸喜氏(55)作品への出演を喜び、大泉とは“同じ”悩みを持っていることでシンパシーを感じたことを明かした。

 児嶋の大河ドラマ出演は「龍馬伝」(2010年)以来2回目。今回は「真田丸」序盤に登場し、真田昌幸(草刈正雄)暗殺を画策した室賀正武の息子・久太夫を演じる。

 大河ドラマへの出演はもうないと思っていたため、オファーされた際には「マジ?」と驚き。「本当かどうか分からないですが、僕が(父親役の)西村雅彦さんに顔が似ていて、アタフタした感じの演技も似ているから、と三谷さんがおっしゃったみたいです」と抜擢された。

 占いタレントのゲッターズ飯田(41)から「2016年は、6年半の闇から抜けて、すごいことになる」と言われていたが、予言が的中した形。「仕事はこれ(「真田丸」)が今年一番デカいかもしれません」とし「大河は親や親戚一同が喜びます。親への影響力だけで言うと、10~20本のバラエティー番組でも大河には勝てません」と笑った。

 今回の役作りは、西村の代表作の1つ、フジテレビ「古畑任三郎」シリーズの今泉巡査の雰囲気を「ちょっとだけ意識しました」。三谷作品は初出演で、最も好きなドラマがその「古畑任三郎」シリーズというほどの三谷ファン。「僕らのすれ違いや勘違いのコントは、三谷さんの世界観に通じる感じがあると思います。もともと三谷さんの作品を見てコントを始めたわけじゃないですが、すれ違いや勘違いのコントの形になって、後から三谷さんの作品は全部見ました。だから、アンジャッシュはめちゃくちゃ三谷さんの影響は受けています」。相方・渡部建(44)が以前、三谷氏から「僕の映画を見てくれた人が、どこかアンジャッシュぽいねと言うんだよ」と告げられたほど。「僕らの方が後なんですけどね。影響を受けた三谷さんの『真田丸』出演は何重もの喜びです」と感慨に浸った。

 大泉とはドラマ初共演。9月下旬に行われた撮影の合間、大泉から「いっぱいドラマや映画に出られていますね」と話し掛けられ「そこまで出ていないんですよ」とバラエティー番組で“役者イジり”をされる時の悩みを打ち明けた。

 「バラエティーで『もう役者さんですもんね』みたいにイジられることがあるんですが、そのイジってきた人が僕に求めているツッコミは『いや、役者じゃねぇわ!芸人だわ!』じゃないですか。でも『役者じゃねぇわ!』って生意気。役者さんからしたら、気分よくないじゃないですか」

 すると、バラエティー番組で笑いを取ることに長けた大泉も「僕はその逆で『芸人じゃねぇわ!役者だわ!』というツッコミを期待されるイジりをされるんです。でも『芸人じゃねえわ』って芸人さんに失礼ですよね」。お互いに“同じ”ジレンマを抱えていることが分かり、共感。話が盛り上がったといい、思い出深い共演になったようだ。

 2008年の映画「トウキョウソナタ」(監督黒沢清)に出演し、演技を絶賛されてから、役者の仕事が相次いでいる。今後の俳優業については「あくまで芸人なので」としながらも「お話を頂けるのは、うれしいです。今回の大河出演もバラエティーで言いまくると思います。役者イジりもそれはそれでありがたいことで、ドラマや映画の仕事をお笑いに還元して、いい広がりになれば一番かなぁと思います」と語った。

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