紅白“SMAPシフト” 交渉継続中、出演に備え歌唱時間も確保

[ 2016年11月25日 05:30 ]

「第67回紅白歌合戦」出場者発表

「第67回NHK紅白歌合戦」出場歌手発表記者会見
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 大みそかの「第67回NHK紅白歌合戦」(後7・15~11・45)の出場歌手が24日、発表された。昨年より5組減の総勢46組で初出場は10組。年内で解散するSMAPは出場歌手の枠には入らなかったが、同局は「SMAPシフト」を敷いて特別枠などでの出演に備えた。 出場歌手一覧

 46組の出場者枠に入らなかったSMAP。矢島良チーフプロデューサー(CP)は「オファーはしているが、現段階で返事を頂いていない」と説明。その上で「(SMAPは)国民的スター。紅白とSMAPで素晴らしいステージができればと願っている」と語り、今後も特別枠などでの出演に向けて交渉を続ける意向を示した。

 SMAPはCDデビューした1991年に初出場。03年に大ヒット曲「世界に一つだけの花」で初の大トリを務めるなど、これまでに23回出場してきた。8月に年内解散が発表されると、NHKは秋ごろから水面下でジャニーズ事務所との交渉を開始。籾井勝人会長が出演交渉に自ら乗り出すこともいとわない姿勢を見せるなど、局を挙げて「紅白での解散」を熱望してきた。

 この日の発表リストにSMAPの名前は入らなかったが、制作現場は「SMAPシフト」を敷いて歴史的な解散に備える。今回の出場者は昨年の51組より5組少なく、44組だった2010年以来、6年ぶりに50組台を下回る46組。最小限の組数に抑えることで、SMAPの出演が実現した時の歌唱時間を十分に確保した。

 さらに、SMAPを「兄」と慕うKinKi Kidsや、TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で中居正広(44)と長年共演する大竹しのぶ(59)が初出演。メンバーが気兼ねなく出演できる舞台も整えた。

 異例の「SMAPシフト」は、25年にわたって関係を築いてきたメンバーへのNHKのラブコールでもある。矢島CPは「最後の日に紅白のステージで歌っていただきたい。最後の最後までお願いしていく」と力を込めた。

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2016年11月25日のニュース