将棋の二上達也九段が死去 元将棋連盟会長 弟子に羽生善治ら

[ 2016年11月4日 14:20 ]

二上達也九段

 将棋の二上達也(ふたかみ・たつや)九段が1日、肺炎のため茨城県牛久市内の病院で死去した。84歳。北海道函館市出身。4日、日本将棋連盟の公式サイトで発表された。

 1962年、第12期王将戦で初タイトル獲得。66年、第8期棋聖戦でタイトル奪取。80~81年、第37~39期棋聖戦3連覇。87年、通算800勝。タイトル獲得は王将1、棋聖4の合計5期。大山康晴十五世名人と激闘を繰り広げた。

 89~2003年、将棋連盟の会長を務めた。15年間は歴代最長期間。弟子に羽生善治三冠(46)らがいる。

 詰将棋作家としても知られ、その端整な顔立ちから「北海の美剣士」とも呼ばれた。

 谷川浩司日本将棋連盟会長(54)は「昭和を代表する名棋士として、私も10局程度教えていただきました。40代後半に棋聖戦で米長・中原・加藤(一)の3先生に3連覇されたことは、すごく印象に残っています。連盟会長も長く務められ、将棋界の発展にご尽力されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼。

 羽生三冠は「師匠として将棋連盟会長としていつも大きな存在でした。将棋界に遺していただいたものを大切につないでいきたいと思います」としのんだ。

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