高樹沙耶容疑者逮捕 自宅に乾燥大麻とパイプ…同居人の男2人も

[ 2016年10月26日 05:30 ]

高樹沙耶容疑者(2007年撮影)
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 沖縄・石垣島の自宅で大麻を隠し持ったとして、元女優の高樹沙耶(本名益戸育江)容疑者(53)が25日、大麻取締法違反容疑で、同居人の男2人とともに厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕された。自宅からは乾燥大麻のほか、使った痕跡があるパイプも押収された。7月の参院選に医療用大麻の解禁を訴え出馬するなど、熱心な大麻合法化活動家として知られる。

 高樹容疑者は午後2時ごろ、空路で那覇市の麻薬取締支所に移送された。ピンクのTシャツ、ハーフパンツに麦わら帽子という南国らしい格好。那覇空港からの車内ではややうつむき、目を閉じていた。

 30人の麻薬取締官が現場に踏み込む大捕物となった。同部によると、この日、自宅や本人名義の車、男らと共同経営しているコテージ「虹の豆 浮世離れ」などを家宅捜索し、自宅から計数十グラムの乾燥大麻を押収。このほかにパイプや巻き紙も見つけた。パイプには使った跡があり、大麻を使用していた疑いがあるとみて詳しく調べる。

 一緒に逮捕されたのは、12年11月に女性誌で高樹容疑者と事実婚状態にあると報じられた会社役員の森山繁成(58)と、無職の小見(おみ)祐貴(26)の両容疑者。麻薬取締部によると「3人は同居していた」という。高樹、小見両容疑者は「大麻は私のものではありません」と否認し、森山容疑者は「私のものです」と認めている。

 逮捕容疑は25日午前10時32分、3人で共謀して自宅で乾燥大麻を所持した疑い。森山容疑者は共謀に関しては否認しているという。

 同部は関東信越ほか、近畿、九州の地方厚生局と四国厚生支局が異例の合同捜査をしてきたことを明かした。関東信越の同部単独で6月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕した元俳優の高知東生氏(51)の時に比べ、大がかりな捜査だったことをうかがわせた。

 高樹容疑者の奇妙な生活ぶりも目についた。今回逮捕された大麻研究家で大麻取締法改正を目指す活動家の森山容疑者、20代の若い小見容疑者のほか、平山誠元参院議員(64)と40代男性の4人と、築20年以上の簡素な家で共同生活を送っていた。7日放送のTBS「爆報!THEフライデー」で「私の愛人たちです。って嘘(うそ)です。同居人でございます」と紹介。恋愛感情はないと説明していた。

 自然とともに生活する「ナチュラリスト」を自称し、芸能界を引退後の12年10月に移住した。コテージの庭ではグアバやパパイアなどを栽培し、大麻栽培については「法律があるので、それはない」と否定していた。

 一方で、大麻合法化活動家として知られ、芸能界を離れたのも、12年7月に大麻草検証委員会の活動に参加し批判を浴びたことがきっかけ。ブログなどでは「18歳くらいで初めて知り、時折食べたり吸引した」「酒、たばこ、チョコレートよりも安心で安全で多幸感が得られる」などと大麻のことばかりつづってきた。

 参院選では新党改革から新人として出馬し、落選した。街頭で声高に医療用大麻の解禁を訴えてきた矢先の逮捕だけに衝撃は大きい。

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