納得していない松山ケンイチ 東出昌大は会えたのに…「ショックでした」

[ 2016年10月5日 20:27 ]

映画「聖の青春」の完成披露試写会に出席した松山ケンイチ
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 俳優の松山ケンイチ(31)が5日、主演映画「聖の青春」(監督森義隆、11月19日公開)の都内で行われた完成披露試写会に出席した。

 天才棋士といわれながら、ぼうこうがんのため29歳で早逝した村山聖さんを演じた松山。「台本を読んで心揺さぶられた。村山さんの生き方が好きになっちゃって、この人のためならすべてを捨てられると思った。苦しいこともあったけれど、好きということはすべてを超えられると初めて感じた役でした」と満足げに振り返った。

 役づくりのため体重を20キロ近く増やし、対局のシーンでは村山さんが実際に使っていたネクタイを着けて臨んだが「そこだけがクローズアップされないよう、精神や内面をつくりあげていくことで、村山さん以上に村山さんになれると思った」と説明。そして、「誰のものでもない、自分の人生を心から大事にしたいと思った」としみじみ語った。

 村山さんの最大のライバルとなった羽生善治氏(46)に扮した東出昌大(28)も、「台本を読んで鳥肌が立って、仕事が決まって初めてマネジャーと握手した」と感慨深げ。実際に森監督とともに羽生氏とも会い、「七冠を獲った時のメガネをお借りして、それが力になった。自分を捨てて何者かになるという無の境地に初めていけた」と自信ありげに語った。

 だが、松山が「僕、その場に呼ばれていないんですよ。それが撮影の半ばくらいで発覚したんですよ」とちょっぴり不満げ。ライバルとなる羽生氏のイメージをつけさせないようにするための森監督の配慮だったが、「クランクイン前に会えなかったことは、まだ納得していないから。ショックだった」とこぼしていた。

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