ABC元アナの清水次郎さんが教員採用試験合格 来春から教壇へ

[ 2016年9月29日 11:50 ]

兵庫県教委のホームページ上での合格発表で、自身の受験番号を見つけ、笑顔の清水次郎氏

 教師を目指して6月にABC(朝日放送)を退社した清水次郎元アナウンサー(44)が28日、兵庫県の公立高校教員採用候補者選考試験に合格した。来春、社会科教諭として同県内の公立高校に着任予定。野球実況で名をはせた局アナから45歳の新任教師へ、異例の転身を遂げる。

 入社22年のキャリアと安定した収入を捨ててまで選んだ前代未聞の挑戦が、1年目に実を結んだ。午後3時に同県教委のホームページ上で合格者が発表され、自宅のパソコンで自身の番号を発見。転身や試験勉強を支え、応援してくれた妻や幼い2人の息子と喜びを分かち合った。「自分のわがままで、多くの人に迷惑をかけて選んだ教師への道。それでも応援してくれた皆さんの厚意を裏切らずに済んでよかった。夢のスタートラインに立てた気持ち」と安堵(あんど)した。

 高校野球の実況を担当したアナ時代、監督が部員に本気で向き合う姿に感動したことが教師を目指すきっかけの一つだった。親交があり、尊敬する石川・星稜高の元監督・山下智茂氏(71)にも、さっそく合格を報告。「土壇場で諦めなかった清水さんの執念だ」と祝ってくれ、「奥さまに感謝しなさい」という言葉も心に刺さった。

 採用試験で、元アナとしてのアドバンテージは「人前でしゃべるのに緊張しないことだけ」だったという。だが面接では、「想定外の質問にしどろもどろで答える場面もあった」と苦笑い。模擬授業も課せられ、改めて教える難しさも実感した。来年度の着任まで「喜んでる暇はない。準備をしっかりしたい」と手綱を締めた。「高校時代に出会う大人の存在は重要。生徒と毎日真剣勝負で向き合い、寄り添う先生になります」と誓っていた。

 ◆清水 次郎(しみず・じろう)1971年(昭46)10月12日生まれ、東京都狛江市出身。早大第一文学部卒。94年4月、ABC入社。95年、夏の全国高校野球選手権大会で実況デビュー。96年6月、富山で開かれた広島―阪神戦でプロ野球初実況を務めた。16年6月に同局を退社。

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