DeNA 「日本一長い始球式」にも一丸 三浦「いい時代になった」

[ 2016年9月29日 11:00 ]

見事ノーバウンドで始球式を行った柳沢慎吾

 想像以上の盛り上がりだった。先月14日、噂に聞いていた「日本一長い始球式」を見る機会に恵まれた。横浜スタジアムで行われたDeNAVS広島の試合前。主役は地元の神奈川県出身で、熱狂的な野球ファンでもあるタレントの柳沢慎吾だ。

 今年で実に4年連続4回目。昨年もモノマネをしながら約8分間の熱演で大盛り上がりだった。さすがにポジティブな性格の柳沢もイベント前は「4年連続だから盛り上がらなかったどうしようかと心配」と不安そうな表情をのぞかせていた。

 今年は相手チームが広島ということもあり、横浜VS広陵の夏の甲子園決勝の設定で、横浜の投手として登場した。途中に応援団や球審のモノマネも入れ、投球後には同校の校歌も熱唱した。昨年を超える9分間の熱演。今年も場内を爆笑に包んで「盛り上がるか心配だったけど、球場全体が盛り上がってくれてよかった。“自信が確信に変わりました”」と、かつて横浜高のエースとして甲子園で全国制覇を果たした松坂大輔(現ソフトバンク)の西武時代の名台詞を交えてコメントした。

 主役の柳沢の存在はもちろん、記者には「脇役」らの存在も強く印象に残った。高城、関根、飛雄馬らが打者や捕手役となり、柳沢の投球後には全国優勝が決まった想定で胴上げも披露した。今回、イベントをサポートした選手は全員がベンチスタートだったとはいえ、試合直前にこれだけ選手がイベントに協力するチームは珍しいと思う。

 今月20日、現役引退を表明した42歳の三浦は会見で「満員の中でのプレーはプロ野球選手にとって最高のこと。何年か前はガラガラで苦しい時期もありましたけど」と感慨深げに話していた。近年は楽天、DeNAなど新興球団が球界に新風を吹き込み、各球団が競うようにして球場施設を充実させるなどファンサービスに力を入れている。ファンへの対応を査定に入れる球団もあるほどだ。DeNAも球団と選手が常にコミュニケーションを取って信頼関係を築いており、それがファンサービスの充実にもつながっている。サービスが良ければファンが球場に足を運ぶ。今年は大歓声にも後押しされ、チームは初のクライマックスシリーズ進出を決めた。

 98年の日本一、その後の長い低迷期も経験した三浦は言う。「こんなに選手が協力するのは10年ぐらい前は考えられなかった。一番はファンが喜んでくれること。いい時代になったと思う」。来年はどんな始球式になるのか、今から楽しみだ。(記者コラム・山田 忠範)

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