高畑淳子　示談交渉の意向は…「この場では言ってはいけない」

謝罪会見で神妙な面持ちで質問に答える高畑淳子

　前橋市内のホテルで４０代女性従業員に乱暴するなどして２３日に強姦（ごうかん）致傷容疑で俳優・高畑裕太容疑者（２２）が逮捕された事件で、母親で女優の高畑淳子（６１）が２６日、都内で謝罪会見を行った。

　被害を受けた女性に直接謝罪することを望んでいたが、女性が取り調べを受けていることもあり、面会はかなっていないという。示談交渉について問われると「この場では言ってはいけないと思います」と意向について詳細は語らなかった。

　また、裕太容疑者の芸能界復帰については「してはいけないと思います」ときっぱり。「一瞬ではありましたが、可愛がっていただいて感謝しています」と同容疑者に代わって謝意を示すと、自身の今後についても言及し「支えてくれるスタッフの前では自分だけの意見を言えない」と苦しい胸の内を明かした。

　裕太容疑者は２３日午前２時ごろ、自分の部屋に「歯ブラシを持ってきてほしい」と女性従業員を呼び出して自室に無理やり連れ込み、乱暴して軽傷を負わせた疑い。調べに「欲求を抑え切れなかった」と供述。また、被害者に対し、反省した様子も見せているという。

　同容疑者は「企てていません」と計画性については否定しているが、「女性従業員が１人で当直をしているのを確認していた」という趣旨の発言をしているとの情報もある。群馬県警は、同容疑者がこの女性に狙いを定めていた可能性もあるとみて調べている。

　淳子は２５日朝に裕太容疑者が拘置されている前橋警察署を訪れて面会。親子対面は１５分だった。その際、憔悴しきった様子で待ち受けていた報道陣の前に立つと「申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪。「初めて本人に会いますので、明日（２６日）詳しいことを皆さまにお話しできると思います。ご容赦ください。よろしくお願いします」と再び深々と頭を下げていた。