「浦沢直樹の漫勉」第3期放送決定!浦沢氏自身に初密着

[ 2016年8月18日 05:30 ]

「浦沢直樹の漫勉」サード・シーズンの放送が決定(C)NHK

 普段は立ち入れない漫画家の仕事場に密着し、浦沢直樹氏が“同志たち”の創作の秘密に迫るNHK Eテレ「浦沢直樹の漫勉」のサード・シーズンの放送が決まった。9月15日スタートで、木曜午後10時からオンエア。「YAWARA!」「MONSTER」「20世紀少年」など数々のヒット作で知られる浦沢氏が「漫画が生まれる瞬間」の感動を伝えたいと構想した番組だが、今回、浦沢氏自身に初密着。毎回、反響を呼ぶ中、さらなる話題になりそうだ。

 2014年11月にパイロット版を放送。15年9月に第1期(ゲスト:東村アキコ氏、藤田和日郎氏、浅野いにお氏、さいとう・たかを氏)、今年3月に第2期(萩尾望都氏、花沢健吾氏、五十嵐大介氏、古屋兎丸氏)をオンエアした。

 第3期のラインナップは、9月15日=池上遼一氏、同22日=三宅乱丈氏、同29日=高橋ツトム氏、10月6日=浦沢氏。

 池上氏は1961年、貸本漫画「魔剣小太刀」でデビュー。水木しげる氏のアシスタントを経て、本格的に活動開始。代表作「男組」「サンクチュアリ」「クライングフリーマン」などで知られる。今回は、今秋に始まる最新作の初回の執筆現場に密着。「理想の美男美女」を生み出す超精密なデッサンと、新たな主人公を生み出す奮闘の様子が明らかになる。

 88年にデビューした三宅氏は、99年にギャグ漫画「ぶっせん」が話題に。今回は、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に輝いたSFファンタジー大作「イムリ」の執筆現場に密着。丁寧な下書きから生み出される驚きのペン入れ、絵に感情を宿すために何度も繰り返される鬼気迫る執筆に迫る。

 89年にデビューした高橋氏はドラマ化・映画化された「スカイハイ」シリーズで一躍人気に。今回は、人間の心の闇と生き方を問う青春逃走物語「残響」の執筆現場に密着。すべての作業を1人で行い、そこから生み出される自由な手法と衝動をかき立てられるような絵の熱量の正体とは…。

 浦沢氏2008年から連載してきたSF大作「BILLY BAT」が今秋、最終回を迎える。今回は、その最終回の執筆作業に10日間にわたって完全密着。浦沢氏が自身のペン先映像を見ながら、独自の視点で解説。自身も今まで気付かなかった漫画家「浦沢直樹」の秘密を探る。

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2016年8月18日のニュース