「日活ロマンポルノ」新作がロカルノへ 国際映画祭コンペに初選出

[ 2016年7月13日 18:52 ]

 スイス南部で開かれる第69回ロカルノ国際映画祭(8月3~13日)のコンペティション部門に、28年ぶりに復活する成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」の新作「風に濡れた女」(塩田明彦監督)が出品されることが決まった。映画祭事務局が13日発表した。日活によると、ロマンポルノ作品が国際映画祭のコンペに選ばれたのは初めて。

 併せて「映画の歴史」部門で、1973年のロマンポルノの傑作「恋人たちは濡れた」(監督神代辰巳)も上映される。

 塩田監督はコメントで、ロマンポルノの初期には表現のわいせつ性を巡る裁判闘争があったことなどに触れ「だからこそ私の新作が由緒あるロカルノ国際映画祭の場で上映されることには強く心揺さぶられるものがあります」としている。

 日活ロマンポルノは71~88年に約1100本が製作された。低予算で「10分に1回絡みのシーン」「上映時間70分程度」などの条件を守れば自由な表現に挑戦でき、一般映画でも活躍する監督を多数輩出した。

 今回の復活ロマンポルノには、園子温、行定勲ら5監督が挑戦。11月ごろから順次公開される。(共同)

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2016年7月13日のニュース