「真田丸」新納慎也、豊臣秀次最期の地で涙…“娘”岸井ゆきのと思いはせる

[ 2016年7月13日 17:14 ]

和歌山県高野町の高野山金剛峯寺、光臺院を訪問した新納慎也(左)と岸井ゆきの(中)

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で豊臣秀吉のおい・秀次を好演する新納(にいろ)慎也(41)と、秀次の娘・たかを演じる岸井ゆきの(24)が和歌山県高野町の高野山金剛峯寺、光臺院を訪問。悲運の関白・秀次に思いをはせた。

 金剛峯寺には1595年(文禄4年)に秀次が自害したことで知られる柳の間があり“秀次自刃(じじん)の間”とも呼ばれている。金剛峯寺からほど近い光臺院の裏山には墓所がたたずむ。

 秀次演じる新納は「自刃の間は思っていたよりもずっと狭い空間。どういう思いで命を絶ったのかな…」と、自身が秀次として生きてきた数カ月と思いを重ねた。光臺院裏山の墓所では「僕が入るのもやっとの小さな墓所。こんな扱いをされなきゃダメだったのかな…。僕が演じて来た秀次はすごく明るくて、一生懸命頑張ってきたので、彼が亡くなった後に、こういう寂しい場所にひっそりと眠っていると思うと、すごく悲しい」と思わず涙があふれた。

 新納は墓前で手を合わせ「今まで秀次は『殺生関白』と言われてきたけれど、今回、僕が演じてきた秀次が一番真実に近いと時代考証の先生から教えていただいたし、僕もそう思って演じてきた。『真田丸』の秀次が真実であるなら、少しでも歴史の汚名を晴らせたのかなと思う」と秀次への思いを募らせた。

 17日放送の第28回「受難」では、最新の調査による新解釈で秀次の最期が描かれる。切腹シーンの撮影について「自分の感情を抑えられなくて、心臓のドクドクドクドク…という音を着物の下につけているマイクが拾うほどだった。きり(長澤まさみ)や信繁(堺雅人)など、大切な人のことを思い浮かべながら“笑顔”の秀次らしく、最期に笑おうとする秀次を演じた。金剛峯寺の自刃の間ではそんな感情がよみがえって来た」と振り返った。

 秀次の娘・たかを演じる岸井は「父である秀次公が亡くなった地だと思うと、胸がいっぱいになった。秀次公の妻や子ども30人あまりが殺される運命にあるのですが、私が演じる“たか”がどう描かれるのか、ぜひ放送をご覧ください」とコメントした。

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月13日のニュース