広瀬すず、監督の厳しい指導に苦悩「そのときの記憶がない」

[ 2016年7月11日 15:03 ]

映画「怒り」完成報告会見に出席した(後列左から)吉田修一氏、原日出子、高畑充希、三浦貴大、ピエール瀧、佐久本宝、川村元気氏(前列左から)李相日監督、綾野剛、妻夫木聡、渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、広瀬すず、森山未來

 俳優の渡辺謙(56)、女優の広瀬すず(18)らが11日、都内で映画「怒り」(監督李相日、9月17日公開)の完成報告会見に出席した。

 東京・八王子で発生した殺人事件を起点に千葉の漁港、東京の繁華街、沖縄の離島の3つの物語で構成される同作。渡辺は「日本を代表する豪華キャスト、素晴らしい俳優が魂をぶつけ合ういい作品になっていると思います」と出来に胸を張った。

 渡辺の娘役を演じた宮崎あおい(30)は「撮影は2週間くらいでしたが、今までの人生の中で一番長く、一番濃厚な2週間でした。この作品に携われて幸せに思います」とあいさつ。渡辺は宮崎を本当の娘のように思い、「あおいちゃんが今までやられた役とは違うステップを先輩として見届けられる楽しみがあった」と述懐。撮影中は1人でいることが多いという宮崎を「話さなくてもいいからここに居て!と引っ張り出した」と語り、「娘がどう感じるのか心配してしまう。本当に幸せになって欲しいって思うからね」と優しいまなざしで語っていた。

 沖縄の離島編に出演した広瀬は李監督の作品初出演。出演を熱望し、オーディションで役をつかんだ。だが撮影中は壁にぶつかったことを吐露。「同い年の少女の役なんですが、感情が残酷で、そのときの記憶がない。もうなんかよくわかってませんでした」と振り返った。演技指導が厳しい李監督の現場に対しても「監督がごはんを食べているところを見て、“監督も人間だ、人間だ”って思おうとした」と告白し、会場の笑いを誘った。「できないことがわかっているから余計悔しくて…。でもすごくいい経験をさせていただきました」と女優として成長したことを明かしていた。

 ほかに森山未來(31)、綾野剛(34)、松山ケンイチ(31)、佐久本宝(17)、ピエール瀧(49)、高畑充希(24)、原日出子(56)、妻夫木聡(35)、李相日監督、原作者の吉田修一氏、プロデュースの川村元気氏が出席した。

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月11日のニュース