長谷川京子、理解も共感もできる不倫主婦役「私まだいけるんだって…」

[ 2016年7月5日 11:33 ]

「ふれなばおちん」主演の長谷川京子

 2児の母として子育てをしながら、女優業を続けている長谷川京子(37)。モデルとして一世を風靡(ふうび)し、女優の道へと進んだ“ハセキョー”。37歳とはいえ「奇麗なお姉さん」という印象が今も強く残る。母親として生活する姿がどうも想像できなくて、本人に聞きに行ってみた。

 そんなママキョーが、実は人生初めての不倫を楽しんでいる。NHK・BSプレミアムの主演ドラマ「ふれなばおちん」(火曜後11・15)で、10歳以上も年下の男性と恋に落ちるアラフォー主婦役に初挑戦。潤いやトキメキを忘れた主婦の、秘めた恋心や危うくも切ない心情が描かれる。

 この主婦には「理解も共感もできる」という。「だって、うれしくないですか?男の人から熱い言葉を掛けられたら。うれしくない女性はいないと思いますよ」とキッパリ。もちろん、不倫交際への発展は別の話としながら、「私も言われたら…好きになっちゃいます」と笑顔で言う。

 撮影では、相手役の成田凌(22)に「今日は帰したくない」などとストレートな甘い言葉を浴びせられた。芝居ではあるが年下男性に言い寄られて悪い気はしない。「“私、まだいけるんだ”って思いますよね。女を捨ててはいないですけど、忘れていた時期やブランクがあるので、そういう目で見てもらえる喜びはあると思う」

 自身も男性の言葉で“まだいける”と気付かされた経験があるという。ただ、その言葉はしつこく聞いても教えてくれない。「だって私の勘違いかもしれないから。(相手に)“ちげーよ”とか思われたら嫌だもん」。ふいに口をついた「だもん」が可愛い。失礼な話だが、男目線では「まだいける」どころではない。今が花盛りだ。

 劇中では実生活での母親らしさを発揮している。「子供を注意してるシーンとかそのまんま。“早く食べなさい”“宿題やりなさい”とか。家に帰って同じことを子供に言ってると、“やっぱり注意する時はこの声のトーンなんだな”とか再確認してます」。スッピンでの水仕事、パジャマでのゴミ出しなど、主婦感をバンバン出してくる。

 女優として「今だからできる仕事をやりたい」という希望がある。結婚も出産もしていなければ、この役のオファーはなかったかもしれない。その一方で、仕事になれば一人の女性だ。「“誰々のお母さん”とは呼ばれない。一人の人間として面白いとか、女性らしいとか、可愛らしいとか言われることがうれしい」。妻、母、そして女。その立場をバランスよく保って生きている。

 ▽ふれなばおちん 小田ゆうあさんのコミックが原作。タイトルは「触れられただけで、恋に落ちてしまう」ような、危うい心情にいる女性を表現した言葉。長谷川が演じる上条夏は、自分のことはお構いなしで家族のために家事を完璧にこなす主婦。ある時、夫の会社に勤める派遣社員の佐伯龍(成田)が社宅の隣の部屋に越してくる。龍は夏が主婦だと知りながら、本気で恋に落ちる。忘れていた女心を刺激された夏は、恋心を抱いてしまう。

 ◆長谷川 京子(はせがわ・きょうこ)1978年(昭53)7月22日、千葉県生まれの37歳。短大時代にモデル活動を開始。2000年に女優デビュー。06年にTBS日曜劇場「おいしいプロポーズ」で連ドラ初主演。出演ドラマに「天体観測」「僕だけのマドンナ」など。04年にCM露出量で1位となり「CM女王」。1メートル66、血液型B。

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