封印していた武田鉄矢 29年ぶりに「気合い入れ直した お茶を濁そうとしちゃダメ」

[ 2016年7月4日 18:34 ]

主演舞台「梅と桜と木瓜の花」で29年ぶりにハンガーヌンチャクを復活させる武田鉄矢

 歌手で俳優の武田鉄矢(67)が、福岡・博多座での主演舞台「梅と桜と木瓜(ぼけ)の花」(11~30日)で、主演映画「刑事物語」シリーズで十八番にしていた「ハンガーヌンチャク」を29年ぶりに復活させることになった。

 ハンガーヌンチャクは1982~87年に全5作が公開された「刑事物語」で、武田が自ら考案したクライマックスで敵を倒すためのハンガーを武器にしたアクション。「あの映画の中だけのセールスポイントだと、封印していたところがあった。でも、し続けると古びてしまう」と、地元・福岡での座長公演でその封印を解いた形だ。

 自身の出演作はあまり見ないそうだが、故高倉健さんも友情出演した第1作を見直し「当時33歳のこの人(武田)、一生懸命だなと思って、ちょっと感動した。気合いを入れ直さなければいけない。ベテランだからお茶を濁そうとしちゃダメだ」と原点回帰を決意。2カ月ほど前から、ウオーキングをしながらハンガーを振り回す練習を始めた。

 通行人からは、「30代の人が足を止めて、“これが、あのハンガーヌンチャクですか”って感動してくれたりもした」など数多く声をかけられ、現代でも通用することを実感。この日も見事な“ハンガーさばき”を披露し、「ちょっと変わったお芝居だけれど、うんと楽しんでもらうためにいっぱい工夫を凝らした。野球の中心は福岡ソフトバンクホークスだが、福岡が欲しているのはエンタメ。他の大都市にはない笑いをお届けしたい」と意欲を見せていた。

 同舞台は、3人のおばあさんが藩のお家騒動に巻き込まれる人情喜劇。共演は中村玉緒(76)、柴田理恵(57)らで、武田も女装に挑戦する。

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2016年7月4日のニュース