「真田丸」共演者が見た堺雅人 作品背負い、視野広いリーダー

[ 2016年6月26日 10:05 ]

NHK大河ドラマ「真田丸」で主演を務める堺雅人

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で主人公・真田信繁を演じる俳優の堺雅人(42)。撮影期間が1年以上に及ぶ長丁場の現場を、そして作品をどのように引っ張り、どのようにまとめているのか。共演者の発言から読み解いた。

 2004年に大河ドラマ「新選組!」で土方歳三役を務め、堺(山南敬助役)と共演した山本耕史(39)。今回は石田三成を演じるが「役が変わると何となく関係も変わるんだなと思うし。新撰組の時どうやって話していたかな」と12年前を振り返り、しみじみ。「あの頃のままの部分もあれば、あの頃の堺さんにはなく、しっかり真田丸を背負った堺雅人なんだなという部分もありますし。お互い時が経って会えるというのはとても幸せなことだなと思います」と互いに成長して再び共演できる喜びを口にした。

 茶々役の竹内結子(36)は堺の視野の広さを指摘する。「(堺がすごいと思うことは)冷静に全体を見ていることですね。モニター見ながら、それぞれの人が自分の演技について考えているんですけど、(堺は)『このタイミングでこのカットになるから、この笑顔でいいと思う』とか、いろんな方のことをつぶさに見ている。リーダーだなという感じがします」と信頼感を口にした。

 豊臣秀次役の新納慎也(41)も堺の目配りに舌を巻く。現場に新しく出演者が入ってくるたびに「毎回その人たちのファーストカットが終わると何かしら声を掛けている」という。「待合のところでも(堺は)次すごい大量のセリフがあるのに皆さんで話して。本当にこの人がいるからこのカンパニーは楽しい」と座長として居心地の良い空間を作り上げていると主張した。

 人の懐に入る上手さも天下一品だという。直江兼続を演じ、上杉家で信繁と深く関わる村上新悟(41)は「人は皆、自分のエリアというものがあると思うんです。ここに入ってこられちゃうと、ちょっと下がっちゃうというような。でも堺さんが入ってきても違和感がないんです。堺さんが持っているものなのか、役で作り上げているのか。人の懐に入るのがうまい。僕は違和感を感じないんです。すごいなあと思う」と話した。

 千利休役の桂文枝(72)は最終回の平均視聴率が42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしたTBS日曜劇場「半沢直樹」の名刺を日頃持ち歩くほど、堺の看板作品のファンで「あの人が怒ったら、やっぱり半沢直樹みたいに怖いんやろうなと思います」と笑う。「最後に家康が亡くなって。真田幸村も替え玉だったという説もありますので、その説をぜひとも採っていただいて、生き残ってほしいと思っています」と通説を覆すストーリーまで希望した。

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2016年6月26日のニュース