前田敦子「大人になったんだ」恋愛体質記者役熱演で感じた成長

[ 2016年6月22日 10:00 ]

「毒島ゆり子のせきらら日記」で一皮むけた演技を見せている前田敦子(C)TBS

 女優の前田敦子(24)が一皮むけた演技を見せているTBS「毒島ゆり子のせきらら日記」(水曜深夜0・10)。22日の最終回を前にスポニチアネックスの取材に応え、女優としての成長や恋愛観などについて語った。

 前田が演じる毒島ゆり子は二股、三股が当然で、不倫に溺れ、キスシーンや濡れ場も数多い――。恋愛体質で超肉食な女子のオファーが来た時、最初は驚いたという。「恋愛体質、私そういうイメージあるのかなって。そういう作品もやったことないし」。

 作品の中では男をとっかえひっかえし、時には裏切られることも。幸福と不幸の間を振れ幅大きく揺れ動く一方で、バリバリ働く等身大の女性を演じたことで、同性からの支持が驚くほど多いと明かす。「仕事現場で会う女子たちがみんな見たと言ってくれる。楽しそうに教えてくれるんですよ、『あの時興奮して』とか。そういうのを本気で伝えてくれるのがすごくうれしくて。身内視聴率は90%くらいかもしれないですね」。

 街で女性ファンから声をかけられることが増え、先日行われた初アルバム「Selfish」発売記念イベントのハイタッチ会も「確実に女の子の方が多かったんですね、7割くらい女性の方で」と振り返る。その一方で「AKBの時から慣れ親しんでいるおじさんたちが、あれは嫌だとかじゃなくて「面白いね』って普通に言ってくれるので、良かった」とアイドル時代からの男性ファンも楽しんでくれているという実感をつかんでいる。

 1クールのドラマを約1カ月半という短い期間で撮影したうえ、全シーンにゆり子が出演するという濃密な時間を過ごした。「今までは撮影を楽しんでやるって感覚が多くて。『超真剣にやるんです』みたいのはあまりなかったんです。でも今回は超向き合うみたいなのがすごくできたので、私大人になったんだと思います、撮影を通して」

 初めてと言っていいほど役に向き合ったことで得たものは大きかった。「やらせてもらったことで何かが落ち着いたというか、冷静になれたというか。ちゃんと役と向かい合うことがどれだけ大事なのかっていう。たくさんの人に見てもらっているって話を聞くと、ちゃんと役と向かいあえば、見てもらえるんだってわかりました。やってて良かったって本当に思いますね」

 「Selfish」の発売記念イベントでは「恋したいなあ」と口にした。改めてその思いについて聞いてみると「友達みたいな存在の人が欲しいですね」。綱渡りのような恋愛をするゆり子みたいにはなりたくないと笑い、「一緒にいて楽しくて、お互いが尊重できるっていう。家族みたいな、友達みたいな存在の人と恋愛したいですね」と恋愛観を語った。

 後々振り返った時、前田の女優人生において大きな転機となりそうな「毒島ゆり子のせきらら日記」は22日に最終回を迎える。長いつき合いの彼氏・美登里(渡辺大知)と別れ、小津(新井浩文)にも裏切られ、気がつけば誰もいなくなってしまったゆり子。喪失感も感じる中、小津から2度目のプロポーズを受けるが、「自分が本当に愛していたのは誰なんだろう」と改めて問いかける――。

 前田は「人はそんなに変わらないとも言いますけど、前向きに何かを思えば変わってくるのかなと。ゆり子の場合開き直っちゃってますけどね。何があっても楽しめるゆり子は好きだなと思いますね」と最終回の見どころを口にした。

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