寺尾聰 熱血教師役!28年ぶり日曜劇場、最年長69歳で主演

[ 2016年6月3日 06:00 ]

TBS日曜劇場で28年ぶりの主演となる寺尾聰。熱血教師を演じる(C)TBS

 俳優で歌手の寺尾聰(69)が熱血教師になる。7月スタートのTBS日曜劇場「仰げば尊し」(日曜後9・00)に主演。不良高校の弱小吹奏楽部を立て直し、“音楽の甲子園”を目指す顧問教師を演じる。日曜劇場の主演は88年の単発ドラマ「微笑みの秋」以来、28年ぶりとなる。

 荒廃した高校を舞台にした教師と生徒のヒューマンドラマ。寺尾が演じる樋熊迎一(こういち)は、事故の後遺症で音楽から背を向けていた元サックス奏者。ある時に吹奏楽部に顧問として招かれ、人生が一変する。不良の生徒に殴られ、親に非難されるなど悩める日々。それでも諦めず真正面から生徒にぶつかり、全国大会出場を目指していく。

 実話に基づいた物語で、モデルは80年代の神奈川県立野庭高校(当時)の吹奏楽部。同部を全国区の強豪へと育て上げた中澤忠雄先生を、樋熊のモチーフとしている。

 寺尾の起用は、芝居だけでなく音楽センスも求められる役柄であることから。「ルビーの指環」で日本レコード大賞と「雨あがる」「半落ち」で日本アカデミー賞主演男優賞の両方を獲得した唯一の人物の寺尾。「1話ずつ重ねながら、私の役柄も悩んで築き上げていきたいと考えています」と意気込みを語った。

 日曜劇場が連続ドラマ枠に移行した93年以降、69歳での主演は最年長。生徒役の俳優陣とは年の差が50歳にもなるが「共演する若い俳優はみんな意欲が顔に表れています。それがどういうふうに芝居の中で出てくるか楽しみ」と、気持ちは生徒思いの教師そのものだ。

 08年の大ヒットドラマ「ROOKIES」を担当した監督・平川雄一朗氏と脚本・いずみ吉紘氏が再タッグ。教師と不良生徒が同じ夢を目指すというテーマは、今作にも通じる。“ブラバン版ROOKIES”として注目を集めそうだ。

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2016年6月3日のニュース