プリンスさん急死 早すぎる57歳…薬物の過剰摂取治療か

[ 2016年4月23日 05:30 ]

57歳で急死したプリンスさん(AP)

 アルバム「パープル・レイン」などで知られる米歌手プリンス(本名プリンス・ロジャーズ・ネルソン)さんが21日、米ミネソタ州ミネアポリス近郊の自宅で意識不明の状態で見つかり、間もなく死亡が確認された。57歳だった。死因は不明で、検視解剖が行われる。同い年の故マイケル・ジャクソンさんをしのぐとも言われる天才的センスで、音楽シーンに影響を与えたカリスマの急死に、世界が衝撃を受けた。

 プリンスさんは、音楽スタジオを兼ねた自宅のエレベーターで発見された。21日午前9時43分(日本時間同日午後11時43分)、男性が緊急通報。医療隊員が駆けつけたがその後、死亡が確認された。共同電によると、捜査当局が死因を確認中で、22日に検視解剖が行われる。米芸能サイトは、死亡の6日前から薬物の過剰摂取の治療を受けていたと報じた。

 広報担当者によると、14日夜にインフルエンザをおしてアトランタ公演を行った後、自家用機内で体調が悪化。イリノイ州モリーンで緊急着陸し、病院に搬送された。医師から24時間の入院を勧められたが、個室が確保できなかったため3時間後に退院した。ただ16日にはミネソタ州でパーティーに現れ、元気な姿を見せていた。

 78年のデビュー作「フォー・ユー」で、一人で27種類の楽器を演奏するなど非凡なセンスを発揮。しかし卑わいな歌詞や、半裸にサスペンダーなど奇抜な衣装のイメージが先行。81年にローリング・ストーンズの前座を務めた際は壮絶なブーイングを受け、腐ったキャベツを投げつけられる屈辱も味わった。

 しかし、ロックやR&B、ソウルなど多彩なジャンルを取り込んだ楽曲に加え、音楽専門局MTVの普及に巧みに乗った戦略が当たった。84年に自伝的同名映画のサウンド・トラックとして発表した「パープル・レイン」は全世界で約1500万枚を売り上げる爆発的ヒット。マイケル・ジャクソンさんと並ぶ人気を得た。89年には米映画「バットマン」のサントラを担当。シングルカットされた「バットダンス」は全米1位に輝いた。

 しかし所属レコード会社「ワーナー」との大型契約のつまずきを機に独自路線を進むようになった。92年には男女のシンボルマークを合わせたような発音不能の記号に改名するなど、孤高の生き方を貫いた。それでもグラミー賞を7度受賞し、04年にはロックの殿堂入り。アルバムは累計1億枚以上を売った。日本のファンからは「殿下」の愛称で親しまれ、昨年もアルバム2作を配信で発表するなど精力的に活動していた。

 ◆プリンス 1958年6月7日、米ミネソタ州ミネアポリス生まれ。本名プリンス・ロジャーズ・ネルソン。両親はジャズミュージシャン。中学時代に友人らとバンドを結成。82年のアルバム「1999」が全米で400万枚を売り上げブレークした。84年の「パープル・レイン」でアカデミー賞歌曲・編曲賞を受賞。07年には米スーパーボウルのハーフタイムショーに出演し、高視聴率を記録。86年から02年まで6回来日公演を行った。

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