広がる支援の輪　滝沢歌舞伎で募金箱「自分たちにできることを」

全国ツアーがスタートした夏木マリ

　熊本県益城（ましき）町で震度７を観測した地震から一夜明けた１５日、都内で開催中の舞台「滝沢歌舞伎」では募金活動が始まるなど、芸能界からも支援の動きが起こっている。

　ジャニーズ事務所は東日本大震災の復興支援のために立ち上げたプロジェクト「Ｍａｒｃｈｉｎｇ　Ｊ」の一環として、滝沢秀明（３４）の主演舞台「滝沢歌舞伎」を上演中の東京・新橋演舞場に募金箱を設置した。

　カーテンコールでは滝沢が「皆さんのご協力を得ながら自分たちにできることをやっていきたい」と支援を呼び掛け、Ｖ６の三宅健（３６）も「僕たちが今できることを皆で協力しあってやっていけたら」と語った。

　終演後には同作に出演するジャニーズＪｒのメンバー８人が１階ロビーに立って、募金への協力を呼び掛けた。募金箱は５月１５日の千秋楽まで設置される。「Ｍａｒｃｈｉｎｇ　Ｊ」は２０１１年４月、国立代々木第１体育館にジャニーズの全タレントが集結した募金活動でスタート。１年間で総額９億２０００万円以上を集め、全額を被災地の子供たちのために送った。

　夏木マリ（６３）は全国ツアーの皮切りとなる東京公演を予定通り決行。２３日に控える熊本公演は現地主催者と連絡が取れていないため開催できるか未定だが、夏木は「私はやらせていただきたい。歌と元気をお届けできると信じている」と思いを語った。

　一方、生出演やイベントの中止も相次いだ。ＴＢＳドラマ「９９・９～刑事専門弁護士～」に主演する嵐の松本潤（３２）は同局の情報４番組に生出演する予定だったが、地震の状況を鑑みて中止。日本テレビのドラマ「お迎えデス。」に主演する福士蒼汰（２２）も同局３番組の生出演を取りやめた。フジテレビ系ドラマ「僕のヤバイ妻」の制作発表や、コンテスト「ミス・ティーン・ジャパン」の開催決定会見も中止になった。