金魚役の二階堂ふみ 赤い衣装“封印宣言”も監督懇願で…

[ 2016年4月2日 13:09 ]

「蜜のあわれ」舞台あいさつに登場した二階堂ふみ

 女優の二階堂ふみ(21)が2日、主演映画「蜜のあわれ」(監督石井岳龍)を上映中の東京・新宿バルト9で共演の大杉漣(64)、真木よう子(33)らとともに舞台あいさつを行った。

 室生犀星の「蜜のあはれ」を原作にした幻想的なラブファンタジーで、二階堂はヒロインの赤子とその正体である金魚の“1人2役”に挑戦。「17歳の時に原作を読んで、ずっと映画にしたい気持ちがあった。たくさんの人にお披露目する機会がくるなんて、すごく不思議な気持ちというか、思い続けてきたものが作品になったうれしさがあります」と感激の面持ちで語った。

 これまでプロモーションでは役のイメージに合わせ赤の衣装で通しており、この日もセクシーな赤のロングドレス姿。「客席にも赤を着ている人がチラホラいてうれしいです。きっと赤い気持ちになって劇場を出られると思う。同時に今日で“赤納め”ですかね」と話した。

 しかし、石井監督が「悲しい。今日で終わりじゃなくて、もう1年くらい着続けてほしい。今日が始まりだから」と懇願。二階堂も「1人でも多くの方に見ていただきたいので、もう少し着続けようと思います」と翻意し、ロングランを願った。

 赤子に翻ろうされる老作家役の大杉は、「ちょうど1年前がクランクインの日。書斎のシーンで、赤いドレスを着た二階堂さんに“おじさま”と言われそこに金魚がいると思った。味わい深い作品になると感じた初日でした」と述懐。金魚屋の主人を演じた永瀬正敏(49)も、「恐らく金魚が主役の映画は世界初。二階堂さんは、ずーっと金魚だった」と称えていた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年4月2日のニュース