フジ社長「いつ恋」月9最低記録に言及「魅力の限界あったのでは」

[ 2016年3月25日 15:15 ]

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主演を務める(左から)高良健吾、有村架純(C)フジテレビ

 フジテレビの亀山千広社長(59)が25日、東京・台場の同局で定例会見を行い、女優の有村架純(23)と俳優の高良健吾(28)が主演を務めたフジテレビ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」が看板ドラマ枠“月9”史上最低記録となったことに言及した。

 「記録だけ見るとそうなって(史上最低)となってしまったが、こちらとしては見られてる感はあった。それでも世帯視聴率に跳ね返ってこないのは、(ドラマの)魅力の限界があったのでは」と悔しい思いを語った。

 「理想の高いドラマだった」とし「視聴年齢を上げていきたいという思いでやってきたので、現場は悔しい思いがあったのでは」と気遣った。

 同ドラマは平均視聴率は9・7%。2014年4月クールの「極悪がんぼ」(全11話)が記録した期間平均10・0%を下回り史上最低となった。

 「東京ラブストーリー」「Mother」などで知られるヒットメーカー・坂元裕二氏によるオリジナル脚本で“月9”作品10本目。東京という街にのみ込まれそうになりながらも必死に生きる6人の若者たちをリアルに描き、人間を掘り下げた骨太な群像ラブストーリーは高く評価された一方、リアルタイムの世帯視聴率としては苦戦した。今後のドラマ作りに関しては「ドラマは各局力作がそろったが、なかなか数字が取れていない」ということで「現状を認識した上で考えながら作っていく時代になったんだな」との感想を述べた。

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2016年3月25日のニュース