小朝 菊池寛の短編を落語化 命日と誕生日が同じ…運命感じた

[ 2016年3月7日 08:40 ]

菊池寛の墓前に落語化を報告する小朝

 6日に61歳の誕生日を迎えた落語家の春風亭小朝が、菊池寛の短編を落語に仕立て直した。まず菊池の故郷である香川県高松市で11日に口演し、東京は4月25日、8月23日、12月26日に新宿の紀伊国屋ホールで披露する。

 「3、4年前、何か落語のネタになるものないかしらと思い、いろいろな短編集を読んでいて、出合ったのが、国定忠次と子分たちを描いた“入れ札”という一編。引き付けられました」と話す。

 神田の古書店街にも足を運んで全集を購入し、読みふけった。文芸春秋社の創設者としても知られる菊池の命日は48年3月6日。この3・6が小朝の誕生日と同じという偶然にも運命を感じた。

 「短編を4、5編。それを僕が落語にしたものを4、5席。それを一緒にした本を出したい。それが当面の目標」と話し、遺族の了承も得ている。どの短編を落語にしたかは当日のお楽しみ。小朝は府中市の多磨霊園に眠る菊池の墓に参り、落語化を報告してきた。

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2016年3月7日のニュース