【R―1決勝見どころ】よしお新境地 ザコシ弾ける 安村裸封印

[ 2016年3月6日 14:30 ]

「R―1ぐらんぷり2016」の決勝進出者9人(C)カンテレ

 第14回を迎える1人話芸日本一決定戦「R―1ぐらんぷり2016」は6日、決勝が行われ、午後7時からフジテレビ系で生放送される。2月25日に東京と大阪で行われた準決勝のネタを参考に、決勝の行方を探る。

 過去最多3786人がエントリー。ファイナリスト9人と、準決勝敗退の33人から敗者復活(復活ステージ、6日・時事通信ホール)する3人の計12人がA~Cブロックに分かれ、頂点を争う。各ブロック1人通過、3人が最終決戦のファイナルステージに進む。

 【Aブロック】エハラマサヒロ(33=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)2年連続4回目、小島よしお(35=サンミュージック)初、シャンプーハットこいで(40=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)初、復活ステージ3位

 芸歴15年目にして決勝初進出の小島に注目。準決勝は等身大の人形2体を使い、自分を足して「よしお3兄弟」に。マリオネットの動きで、爆笑をかっさらった。不倫疑惑騒動に揺れる同じ所属事務所のベッキー(31)を連想させるネタも絡め、代名詞「そんなの関係ねぇ」を進化させた構成力も光った。

 エハラの芸達者ぶりは健在で、4回目の決勝進出。準決勝の「アツい音楽プロデューサー」の演技力も抜群だったが、爆発力・勢いの点でどうか。こいちゃんの準決勝は横長の巨大フリップを使い、画力を発揮。らしいシュールな世界観を展開したが、ややマニアックか。

 【Bブロック】ハリウッドザコシショウ(42=SMA)初、おいでやす小田(37=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)初、横澤夏子(25=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)初、復活ステージ2位

 TBS「あらびき団」など、お笑い好きには知られる存在だが、今回、初めて目にする人もいるかもしれない。そのハイテンションぶりはお茶の間に衝撃を与えそうだ。準決勝も何の脈絡もなく、キンタロー。(34)山崎弘也(40)らのモノマネを次々に披露。会場を爆笑の渦に巻き込んだ。全国ネットのゴールデンタイムで、どこまで振り切れるか。

 小田はダークホース。準決勝のネタ「アルバイトの面接」はよく練られ、店長の驚きが増幅する様子がおもしろい。横澤の準決勝は、プロポーズされる女性の乙女心を絶妙に表現。ウザい演技で観客のウケはよかったが…オチがやや微妙だった。
 
 【Cブロック】厚切りジェイソン(29=ワタナベエンターテインメント)2年連続2回目、ゆりやんレトリィバァ(25=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)2年連続2回目、とにかく明るい安村(33=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)2年連続2回目、復活ステージ1位

 Cブロックは激戦。3人いずれも2年連続の決勝進出となった。

 まずは、昨年Aブロック2位でファイナルステージ進出を逃したが、大ブレークした安村。今年は、おなじみの全裸ネタ「安心してください!はいてますよ」を封印した。準決勝のネタは「高校野球講座」。「おはようございます」などのフレーズを強豪校の部員が言うと、どうなるかという“変則高校野球あるある”。後半、視点が変わり、構成力の高さを示した。

 厚切りの準決勝は日本のことわざにツッコミを入れる“正攻法”。決め台詞「Why Japanese people?」も出し惜しみしなかった。ゆりやんは芸歴2年目の昨年、「アカデミー賞のスピーチであるある」「女スパイで米国人あるある」のネタで、いきなり3位。準決勝はレオタードに身を包み、さまざまな逆境に気休め的なアドバイスをしていくあるあるネタ。混戦のCブロックを抜ければ、勢いもつき、一気に優勝もあるか。

 【復活ステージ】
 イチ押しはウエストランド井口(32=タイタン)。進路指導で毒を吐きまくる教師を演じた準決勝のネタが秀逸だった。森山直太朗(39)のモノマネをした大福(29=ASH&Dコーポレーション)、自身の頭の薄毛にヤジを入れたおぐ(39=SMA)、下ネタが玉にキズだが、生徒のある行為を注意しながら実は褒める教師を演じたルシファー吉岡(36=マセキ芸能社)に期待したい。

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2016年3月6日のニュース