さらばは惜しい…「あぶ刑事」好調の理由 年配にも小学生にも通じる格好良さ

[ 2016年2月16日 10:50 ]

映画「さらばあぶない刑事」に出演の舘ひろし(左)と柴田恭兵

 舘ひろし(65)と柴田恭兵(64)のコンビによる人気シリーズ最新作「さらばあぶない刑事」が、好調な稼働を見せている。公開16日間で観客動員83万7720人、興収10億7600万円を記録。10年ぶりの新作ということを鑑みれば称賛すべき数字である。

 1986年の連続ドラマのスタートから30年の集大成といううたい文句が後押ししているのは間違いないが、その間、舘がダンディー鷹山(タカ)、柴田はセクシー大下(ユージ)であり続けたことがファンをひきつけた最大の要因だろう。今回、2人は初めて脚本段階から参加し、互いに積み上げてきたキャラクターの魅力を余すところなく詰め込んだ。

 舘が常々口にしていた「ハードボイルド、スタイリッシュ、ファッショナブル」を踏襲した原点回帰。老いというリアルなペーソスも加えながらド派手なアクションを繰り広げるギャップ。舘は「この形というか、雰囲気は俺たちにしか出せない」と自負し、柴田も「舘ひろしと柴田恭兵が感じている格好良さは、年配の人にも小学生にも通じると思っている。僕1人では出せない、タカとユージのコンビの妙」と言い切る。

 ドラマが企画された当初、日本テレビは別の俳優を候補に挙げていたが、製作総指揮の黒澤満氏がこの2人を推したことが30年にわたる伝説の始まり。互いの短所を補い合う、それまでの刑事ドラマのバディものの常識を覆し、それぞれの長所を前面に押し出し、引き出し合う新たなスタンダードを確立させ、醸成させ続けてきたのだ。

 連続ドラマ2本(全76話)、テレビスペシャル1本、映画6本を重ね、30年目でのファイナル。「1人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネスに認定されている「男はつらいよ」の26年にも決して引けを取らない実績と人気を誇る国民的シリーズと言える。

 「さらばあぶない刑事」について、舘は「“あぶデカ”本来の姿に戻れたかなって気がする」、柴田も「今まで応援してくれた人に恩返しができる作品になって良かった」と自信のコメント。そこまでファンを引き付ける魅力を問うと、「それが分かったら、次の作品を作りますよ」と舘が笑い飛ばしたが、あながち冗談とも取れない。

 この10年で復活を望む多くの投書や声が、黒澤氏の下に寄せられた。それは2012年に発売されたDVDマガジン「あぶない刑事 全事件簿」が、全作のDVDが発売されているにもかかわらず120万部を記録したことでも裏付けられている。やはり、「さらば」と言うには惜しい。「“さらに”あぶない刑事」を期待するファンが増えるのは間違いなさそうだ。

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