主演女優賞の有村架純、高校時代振り返り「すごく普通だった」

＜ブルーリボン賞・授賞式＞壇上であいさつを行い吉田羊（右）から優しく手を添えられ笑顔を見せる有村架純

　東京映画記者会（スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ７紙の映画記者で構成）が選ぶ第５８回ブルーリボン賞（１５年度）の各賞がの授賞式が９日、東京・内幸町のイイノホールで行われ、主演男優賞の大泉洋（４２）、主演女優賞の有村架純（２２）ら各賞の受賞者が出席した。

　有村は「ビリギャル」「ストロボ・エッジ」の演技が評価され、主要映画賞では初の栄冠。黒のワンピース姿で登壇すると「緊張して何を話すか忘れてしまいました」と顔をこわばらせながら「ステキな賞をいただけたこと、本当にうれしく思います。本当に自分ひとりの力ではなく、スタッフさん方のおかげでこの場に立たせていただいていると思っているので心から感謝しております」とあいさつ。

　「正直、主演女優賞という賞は自分にとって大きすぎてあまり実感できていません」と本音をもらしつつ、「これからいろんな作品で全力で頑張って、この賞にふさわしくなれるように努力していきたいと思います」と前を向いた。

　司会の安藤サクラ（２９）も「本当にステキでした。『ストロボ・エッジ』では可愛くて泣けるんだなと。『ビリギャル』は私の高校生時代と重なって泣いてしまいました」と有村の演技を絶賛。両作とも高校生を演じたこともあり、自身の高校時代を聞かれ「すごく普通の女子高校生だった。本当に友だちに恵まれていたなっていつも思っています。なかなか地元の友だちとは会えないですけど、その子たちのおかげでいまこうやって過ごすことができているなと」としみじみ話した。

　「ビリギャル」は母親役の吉田羊（年齢非公表）も助演女優賞でダブル受賞。笑顔で見つめ合いながら、有村が「一緒にこの場所に立ててすごくうれしい。ビリギャルという作品は非常に大きなキセキを起こしてくれた。こうやっていろんな場所で再会させてくれたのもキセキのおかげです」と話すと、吉田も「さやか、よく言えたね」と役名で“娘”を称えた。