NHKアイテック社員2人着服で解雇 社長ら取締役5人が辞任

[ 2016年2月9日 19:44 ]

 NHKの子会社、NHKアイテック社員による約2億円の着服問題で、NHKアイテックは9日、着服していた本社社員(40)と千葉事業所社員(45)を懲戒解雇にしたと発表した。久保田啓一社長ら取締役5人が、今後開催する臨時株主総会をもって辞任する。

 また、管理・監督責任で千葉事業所長ら上司16人を停職や出勤停止などの処分とした。

 NHKによると、昨年10月までの6年間で架空発注などの不正は523件に上り、上司が隠蔽に加担したケースもあったという。

 NHKアイテックは、放送局やケーブルテレビ局の通信設備の整備や保守を行う技術系会社。

 NHKは「上司が必要な書類の確認をしないまま、外注・発注業務の承認を繰り返していたことなどが原因」と説明。「長年にわたり(親会社としての)指導監督が不十分だったことを重く受け止める」とし、弁護士ら外部有識者による調査を進めていることを明らかにした。

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2016年2月9日のニュース