中村梅雀 父・梅之助さんへの思い明かす「最後まで闘い、誇り」

[ 2016年1月20日 12:12 ]

1997年、前進座公演の歌舞伎十八番「鳴神」とシェークスピアの「ベニスの商人」製作発表で笑顔の中村梅之助さん

 ドラマ「花神」「遠山の金さん捕物帳」で知られる俳優で劇団前進座代表の中村梅之助さんが18日、肺炎のため85歳で亡くなったことを受け、長男の俳優・中村梅雀(60)が「最後まで闘い続けた父を、誇りに思います」とコメントを発表した。

 梅之助さんは1982年、創設メンバーだった父・中村翫右衛門さんから前進座を継承。第2世代の中心として劇団の運営に取り組んだ。梅雀は「今年の年賀状に、5月の劇団前進座の85周年の舞台に立つ熱い思いをつづっておりましたのに、無念だったと思います」と父の胸中を推し量り、「数々の舞台に立ち、たくさんのテレビのヒット作品に主演し、何よりも劇団のために全力で尽くしてきた人生でした」とその生涯を振り返った。

 そして「劇団を守ろう、良い作品を作っていこう、お客さまに喜んでもらおうと、最後まで闘い続けた父を、誇りに思います」と役者の先輩でもある偉大な父への思い吐露。「応援し、支えてくださった皆さまに、深く深く感謝いたします」としている。

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2016年1月20日のニュース