SMAP生謝罪 あの立ち位置、あの発言順には理由があったのか

[ 2016年1月20日 06:31 ]

SMAPの騒動を伝えるスポーツニッポン

 18日に生放送されたフジテレビ「SMAP×SMAP」の冒頭で、今回の騒動を謝罪したSMAP。日取り、あの立ち位置、あの発言順には理由があったのか――。日本が、世界が注目した生謝罪を検証した。

 (1)日取り “独立派”メンバー4人がジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)とメリー喜多川副社長(89)に直接謝罪することが、事態を収束させる最大の決め手だった。それが17日夜に実現。ファンのグループ存続を訴える声が事務所側に届いたことが円満解決を引き寄せたことから、メリー副社長が「すぐに(事態の収束を)ファンの方々に報告した方がいい」と判断。翌18日に放送予定があった同番組が選ばれた。

 (2)SMAP×SMAP 5人がそろって出演する唯一のレギュラー番組。稲垣吾郎(42)や草なぎ剛(41)が不祥事を起こした後、仕事復帰の場としても選ばれた。「心配を掛けたファンの方々に、メンバーの口から直接、現在の心境を語ることが誠意」(事務所関係者)との考えで生出演に踏み切った。

 (3)立ち位置 これまでメンバーの立ち位置を決めていたのは、渦中にあった女性マネジャー(58)。彼女が不在の中、真ん中に立ったのはリーダーの中居正広(43)ではなく、メンバーで唯一残留の意思を表明した木村拓哉(43)。木村が4人と事務所側の仲を取り持ったからこそ騒動が収束したことを、画面に立った姿ではっきりと示した。テレビ局関係者によると、並んだ時のバランスから、香取慎吾(38)と木村の長身2人は両端が“定位置”だった。同関係者は「木村さんを真ん中に据え、中居さんが入れ替わった。木村さん以外の4人の立ち位置にはあまり意味を感じない」と語る。

 (4)発言順 中央の木村から切りだし、時計回りに稲垣、香取、中居、草なぎの順に発言。木村が再び締めの言葉を語った。異例だったのは草なぎが「ジャニーさんに謝る機会を、木村君がつくってくれて、今僕らはここに立てています」と騒動の内幕まで明かしたこと。芸能関係者は「木村に感謝する発言を4人の最後に持ってきて強調させる狙いがあったのでは」とする。

 (5)「解散」使わず 立命館大学大学院言語教育情報研究科の東照二教授は、木村が「解散」「分裂」という言葉を使わず、「空中分解」というフレーズを使った意味について、「(SMAPを)違う世界に連れていきたかったのだと思う」と説明。「世間の認識は解散危機にあるグループ。そのイメージを一新するため、キムタクはSMAPが陥った状態について新しい言葉が必要と感じたのではないか」と分析する。

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2016年1月20日のニュース