SMAP分裂騒動 救いは“親”が“子”のために身を引いたこと

[ 2016年1月19日 09:34 ]

 【SMAP分裂騒動 記者の目】これほど、スポーツ各紙の1面が連日バラバラの論調で揺れた騒動は過去になかったと思う。情報が錯綜(さくそう)した中、水面下の独立劇という不透明な動向を浮き彫りにしていくのに、泰然自若とした木村さんと、さまざまな動きを見せた中居さんという、対照的な2人は大きな軸となった。

 白黒をつけるのではなく、人の行動とは、自身の意思と裏腹に捉えられることがある「誤解」というフィルターを通して、双方の身になって全体像を眺めてみると、取材で分かったいくつもの「事実」が組み合わさってきた。水面下で進められてきた独立劇では、なおさらのことだった。

 今回の騒動は“SMAP本位”で人生をささげた育ての親が、自身が瀬戸際に追い込まれた時に自分本位に走ってしまい、5人の“我が子”を人生最大の危機に追い込んだ悲劇である。ただ、彼女が最後に芸能界から身を引くことでグループ存続の一助となればと考えたことは、事態の早期収束に影響があったかは別にして、唯一の救いではある。

続きを表示

2016年1月19日のニュース