宝塚の男役実は…鳳蘭「天使に…」役作りでまさかの“ぶっちゃけ”

[ 2016年1月18日 15:43 ]

公開ダンス収録に参加したオーディエンスとともに笑顔を見せる(前列左から)今井清隆、鳳蘭、森公美子、蘭寿とむ、石井一孝、大澄賢也、石川禅

 ミュージカル「天使にラブソングを~シスター・アクト」(東京・帝国劇場、5月22日~6月20日)の製作発表記者会見が18日、都内で行われ、ダブルキャストで主役に挑む森公美子(56)、蘭寿とむ(40)をはじめ、鳳蘭(69)ら出演者が顔をそろえた。

 大ヒットした同名映画のミュージカル化で、14年の日本初演の反響を受けて、スピード再演が決まったもの。元宝塚男役トップスターである蘭寿だが、意外にも帝国劇場への出演は今回が初めて。「格式ある帝国劇場に初めて立たせていただけるという喜び」をかみ締めつつ「驚きとともに大きな喜びが湧き上がってきました」と満面の笑み。オファーが来た時は「大丈夫かなと心配だった」と本音をのぞかせつつも「森さんの盗めるところをいっぱい盗んで、自分なりの味付けをしたい。一緒に楽しめる、最高に楽しい舞台を作りたい」と話した。久々の黒塗りでの演技には「血が騒ぎますね。大好きなんです。テンション上げて頑張りたい」と笑った。

 前作から引き続きの出演となる森は「蘭寿さんはステキ。キレがある踊りなので、勉強させてもらいます。2度目ということじゃなくて、1から蘭寿さんと作り上げたい」と意気込み。「大して踊りもできないので、同じ踊りなのに同じ踊りに見えないという素晴らしい欠点があります。全く違うので二回は最低見ていただかないと『シスター・アクト』を理解してもらえないんじゃないかな」をジョークを交えてPRした。ただ、不安もあるようで「ダイエット始めました。戻っちゃったんで…」とリバウンドを告白。「長丁場で体力面がちょっと心配。少しやせなきゃ」と笑わせた。

 蘭寿の宝塚の大先輩の鳳は、そんな2人が演じるデロリスを見守る厳格な修道院長役。役作りについて鳳は「心から出てくるんです。厳格ってなるとすぐ厳格になるし。単純なのかな。そこは宝塚のマイナスの面とプラスの面なのかなとも思う」としみじみ。「宝塚の男役っていうのはあんまり役作りをしなくていいんです。優しい男、たくましい男、おちゃめな男って役作りは4つぐらいしかないんです。トップスターっていうのは…心の中で言い聞かせてやるだけなので、新劇の方がうらやましいです」とまさかのぶっちゃけに会場は笑いに包まれた。

 後輩の蘭寿には「かわいい、下級生なので応援していきたい」とエールを送った。そんな鳳の言葉に蘭寿も「そうなんだ!って。さすがですね」と驚きながらも感心し、「大先輩なので、共演は本当にうれしく、光栄です」と共演を喜んだ。イベントでは、初演でも話題となった「みんなで歌おう!踊ろう!カーテンコール」を再現し、150人の一般アフロダンサーとの公開ダンス収録も行われた。

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2016年1月18日のニュース