SMAP事務所関係者「ファンの声を無視することなどできない」

[ 2016年1月17日 15:15 ]

「SMAP分裂危機」を報じた1月13日付のスポーツニッポン

 分裂危機にあるSMAPの育ての親と言われ、独立を主導した女性マネジャー(58)が、予定を早めてジャニーズ事務所を退社し、芸能界から完全に身を引く意思を固めたことが16日、分かった。当初は2月中旬の予定だったが、今月末に変更。予想以上に過熱していく騒動の責任を取っての決断とみられる。一方、木村拓哉(43)の直訴電話で急展開した大騒動は、分裂回避へ一気に動きだした。

 そもそもの分裂劇のきっかけが、昨年8月頃の女性マネジャーによるSMAP独立計画。メリー喜多川副社長(89)との確執により、事務所との間に大きな溝ができたため、SMAPの5人とともに事務所から離れることを画策した。

 これに中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)の4人が追随。だが、木村だけは残留の姿勢を貫いた。女性マネジャーは、5人での独立が困難なことが分かっていたにもかかわらず、4人に説明しないまま独立工作を進めた結果、4人の行き場までもなくなってしまった。

 SMAPとともに歩んできた女性マネジャーは、バラエティー番組への進出など斬新な手法で国民的グループに育て上げた。それも常に“SMAP本位”で行動してきたからこそ。だが、自身が瀬戸際に追い込まれた時、自分の生き残りに走ったことが今回の悲劇を招いた。

 一方、4人と事務所をつなぐ唯一の存在である木村は、15日にジャニー喜多川社長(84)とメリー副社長に直接電話。「何とか25周年(記念イベント)をやらせていただけませんか」「あいつらと一緒にやりたいんです」などと訴えたこともあって、分裂回避へ事態が動き始めた。

 この状況に加えて、SMAP存続を求めるファンの声が日本中に広がっていくことが、今後の流れの決定打になることは明白。事務所関係者も「これだけの騒動になった中、ファンの声を無視することなどできない」と話している。

続きを表示

2016年1月17日のニュース