尾木直樹氏のゼミ生も事故バスに 病院駆けつけ「会社が許せない」 

[ 2016年1月15日 22:15 ]

ゼミ生の安否を確認するため病院を訪れた尾木直樹法政大教授=15日夜、長野県佐久市

 転落したバスの乗客には教育評論家として知られる尾木直樹法政大教授のゼミ生も含まれていた。15日、急きょ入院先の病院を見舞いに訪ねて回った尾木氏は「ゼミ生は仲が良く、休みを楽しもうとしていたのに…。こんな事故を起こす会社を許せない」と心境を語った。

 午後7時半すぎ、教え子の女子学生が入院する長野県佐久市内の病院に姿を見せた。頭の骨を折る重傷で面会できず、両親に「一生懸命な頑張り屋なので、負けずに今のつらさを乗り越えてくれる」と伝えたという。

 大学入試センター試験期間の休みを利用して出掛けると聞いていたという。「誰がどこの病院にいるか分からない。他の病院も回ってみる」と沈痛な面持ちだった。

 その後、遺族が待機する公民館へ。死亡した別の教え子の両親に会ったといい、「何も言えることはなくて一緒に泣くしかなかった」とうつむいた。

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2016年1月15日のニュース