桂小軽、上方落語協会退会へ 兄弟子・文枝会長が明かす

[ 2015年12月28日 13:51 ]

天満天神繁昌亭の年末恒例「もちつき大会」でもちをつく桂文枝

 起訴猶予処分になったものの、相続税法違反と偽造有印私文書行使の疑いで先月22日に逮捕された桂小軽(65)が近く所属していた上方落語協会に退会届を提出、同協会もこれを受理する方向であることが28日、分かった。同協会会長の桂文枝(72)が明らかにした。

 文枝はこの日、天満天神繁昌亭の年末恒例行事「もちつき大会」に出席。集まったファンにもちを振る舞った後、取材に応じ「(協会関係者と)連絡がついたみたいで、本人が“退会届を出したい”と聞いておりますので、それを受理したい。(起訴猶予処分になったが)協会に迷惑をかけたことには変わりありませんので。(退会届は)今週中には届くと思います」と明かした。小軽は文枝の弟弟子に当たり、文枝によると一門会も退会する予定で「ただ、『小軽』という名前と落語家であるということは師匠(五代目文枝)が決めたものですから、それ以上のことは立ち入れませんので」とした。小軽は資産家男性の遺産を社会福祉法人に贈るとするウソの遺言書を税務署に示すなどし相続税約5億円を脱税した相続人を手伝ったなどとして逮捕されていた。

 今年は人間国宝の桂米朝さんが亡くなり、文枝は「我々にとっては試練の年になったと思う。(小軽のような)問題もありましたし、来年はいっそう気を引き締めていきたい」と気を引き締めていた。それでも、来年は自身の50周年が控える。「イベントもいろいろあると思いますし、創作落語も、今ようやく257、8ぐらいまできたのかな。何とか300作を目指したい」と気を吐いた。

続きを表示

2015年12月28日のニュース