岡田准一 阿部寛直伝「鼻うがい」で「苦しくて死にそうに」

[ 2015年12月14日 15:07 ]

「エヴェレスト 神々の山嶺」完成会見に出席した阿部寛

 「V6」の岡田准一(35)が主演の映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(監督平山秀幸、来年3月12日公開)の完成報告会見が14日、都内で行われた。

 岡田扮する山岳カメラマンが、阿部寛(51)が演じるエベレスト登頂に執念を燃やす孤高のクライマーに魅せられていく壮大な人間ドラマ。実際にエベレストの標高5200メートル付近でロケが行われ、カメラと登山が趣味の岡田は「この作品に出合うためにやっていたんじゃないかと思うほどの運命を感じた」と言葉に力を込めた。

 ロケ地までは全スタッフ、キャストが10日間かけて登り、その間も岡田は阿部をカメラで撮影し続け「阿部さんの役づくりをファインダー越しに見ていると、どんどん役の火の塊のような男になっていく。すごくいい経験で勉強になった」と最敬礼。だが、登山経験のなかった阿部は、「屈強な岡田くんの前で、伝説のクライマーを演じなければいけなかった。ストーカーのようにトイレにもついてくるくらい一部始終を撮られていたので弱音が吐けなかった。実はつらかった」と本音を明かし照れた。

 一方で阿部は「日々寝るのが怖くなるくらいの低酸素」という現地で高山病対策のための「鼻うがい」を岡田に伝授。だが、こちらは岡田が習得できず「健康のためと思ってやったけれど、余計に苦しくなって死にそうになった」と苦笑いで明かし、笑いを誘った。

 それでも岡田は「スタッフ、キャストが一丸となり、過酷トップ10に入るような限界を超えた撮影で、力強い作品に仕上がっていると思う。熱い話を感じていただきたい」と自信のアピール。阿部も「ハードルはすごく高かったけれど、人間では太刀打ちできないような自然の中で気を引き締めて闘えたことが、役に生かされたと思う」としみじみ話していた。

 なお会見には尾野真千子(34)、平山監督も出席した。

続きを表示

2015年12月14日のニュース