「クロ現」やらせBPOが勧告「明確な虚偽含む」

[ 2015年12月12日 05:30 ]

 NHK「クローズアップ現代」でやらせがあったとされる問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は11日、「放送倫理上重大な問題がある」として、NHKに放送倫理の順守を徹底するよう勧告した。申し立てた大阪府の男性(51)への人権侵害は認めなかった。

 番組は、昨年5月放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」で、男性を詐欺に関わるブローカーとして匿名で紹介。人権委は「裏付けを欠いたまま、男性をブローカーとして断定的に放送した。明確な虚偽を含むナレーションを通じて、実際の男性と異なる虚構を視聴者に伝えた」とした。

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2015年12月12日のニュース