小田和正が5年ぶり映画曲 来年公開「64」、監督の熱望に応え

[ 2015年12月2日 05:30 ]

映画「64-ロクヨンー」の主題歌を書き下ろした小田和正

 小田和正(68)の新曲「風は止んだ」が、佐藤浩市(54)が主演で来年公開の映画「64―ロクヨン―前編/後編」の主題歌に決まった。

 瀬々敬久監督(55)が熱望して実現。小田が映画の主題歌を書き下ろしたのは2011年7月公開の「ロック~わんこの島~」の「hello hello」以来約5年ぶりになる。最近は小田の新曲が少なくなっていることもあり、ファンにとってはうれしい知らせ。発売は未定だけに、小田の現在の境地が分かる曲を聴くために、映画ファンだけでなく、多くの音楽ファンも劇場に足を運ぶことになりそうだ。

 佐藤は「この映画の原作を読んだ時から、大変な仕事になるという覚悟を決めて撮影に臨んだ。完成した映画のラストに小田さんの曲が流れた時、ようやく長い戦いが終わったような穏やかな気持ちになれた」と、曲を聴いた感想を明かした。

 要望が通った瀬々監督は「映画のラストで、生きる希望を伝えたかった。それを支えるには小田さんが作る楽曲がふさわしいと思った」と説明。依頼を快諾した小田は、原作を読んだ上で作詞作曲し、やさしいメロディーと、人への深い愛情をこめた歌詞が印象的な曲に仕上げた。

 瀬々監督は「この曲のおかげで映画はさらに大きいものを得ることができた」と感動。佐藤の演技との相乗効果で、多くの観客の感涙を誘うことになりそうだ。 

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