SMAPが障がい者スポーツ体験 駒沢公園で「パラ駅伝」初開催

[ 2015年11月30日 05:30 ]

 障がい者と健常者がたすきをつなぐ「パラ駅伝 in TOKYO2015」が29日、東京・駒沢オリンピック公園で初開催された。2020年東京パラリンピックに向けたキックオフという位置づけで、メーン会場の陸上競技場には約1万4200人の大観衆。国内の障がい者競技では前例のない規模で、5年後の本番へ弾みをつけた。

 「凄い!速い!」。車椅子走者によるデッドヒートに、客席から新鮮な驚きの声が飛び交う。1チーム障がい者と健常者8人で11都県19チームが参加。義足のランナー、視覚、聴覚などに障がいを抱える人たちが1本のたすきをつなぐたびに大声援が送られた。

 主催した日本財団パラリンピックサポートセンターの応援を務めるSMAPや、宝塚歌劇団の星組トップスター北翔海莉らが盛り上げに一役買った。特にSMAPの5人は、走者へエールを送り続けたほか、ブラインドサッカーや車椅子バスケを体験。表彰式では代表曲「世界に一つだけの花」を歌い、選手も一緒に口ずさんだ。

 稲垣吾郎(41)は「パラスポーツがこんなに感動を与えてくれるとは」と語り、中居正広(43)は「2020年に向けて一丸となって頑張りたい」と誓った。走者として参加したパラリンピック陸上短距離の高桑早生(23)は「義足や車椅子で走る姿を選手自身がアピールできて凄くいい時間だった。ぜひ今回のイベントが東京大会につながれば」と期待した。

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2015年11月30日のニュース