ジョン・レノン幻のギター3億円!ロック関係競売で世界最高額落札

[ 2015年11月9日 05:30 ]

落札されたジョン・レノンのギター(ジュリアンズ・オークションズ提供)

 英国の人気ロックバンド、ビートルズのジョン・レノンが「抱きしめたい」「オール・マイ・ラビング」などを作曲する際に使用し50年以上行方不明だったギターが7日、米ロサンゼルスでオークションに掛けられ、241万ドル(約3億円)で落札された。

 これまでの落札最高額は2013年にボブ・ディランのギターが96万5000ドル(当時のレートで約1億円)で、主催した「ジュリアンズ・オークションズ」によると、ロック関係の競売では世界最高額だという。

 共同電によると、レノンのギターは1962年製「J―160E」(ギブソン社)で初期のヒット曲の作曲に使用。63年12月のロンドンでのコンサート後、行方不明になっていた。落札額は60万~80万ドルと予想されていた。

 昨年になり米国に住むアマチュアの男性ギタリストが所有していることが分かり、専門家が鑑定したところ製造番号や木目、傷の位置などから本物であると証明された。

 レノンは英リバプールの楽器店で、このギターを161ポンドで手に入れたとされる。161ポンドは現在のレートで約245ドルとなり、半世紀以上の時を経て約1万倍になったことになる。これほどまでに高騰した理由について、競売会社の関係者は「レノンのファンは愛用品を手元に残したい人が多く、売り出されるのはまれ」と話している。

 また、この日はビートルズのドラムヘッド(面)も競売に掛けられ、約212万ドル(約2億6000万円)の高額で競り落とされた。ヘッドは64年に米国公演で使ったもので「ザ・ビートルズ」のロゴ入り。アルファベットのTが下に伸びた「ドロップT」といわれる特徴的なデザインだという。

 ロイター通信によると、売上金の半分はレノンの妻オノ・ヨーコさんが設立した慈善団体に寄付される。落札者は発表していない。

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2015年11月9日のニュース