クールジャパンの秘密兵器 「ガメラ」ついに復活 長編映画の可能性

[ 2015年10月27日 10:30 ]

「GAMERA」の新映像(C)GAMERA/KADOKAWA

 あのガメラが帰って来る。昨年夏のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」の公開が近づいたあたりで、そんな噂が流れていたが、ついに現実のものとなった。

 今月8日に行われた「ニューヨーク・コミコン2015」で4分ほどの新映像「GAMERA」が突然、公開された。11月27日に生誕50年を迎えるGAMERA新プロジェクトの一環で、映画「鮫肌男と桃尻娘」の監督でもあり、CMやアニメも手掛ける石井克人氏がメガホンを取った。このコミコンで石井氏は長編映画について「十分にありえる」と明言。公開時期についても「来年か、再来年」とした。関係者によると、当初はそこまで触れるつもりはなかったようだが思わすポロリ。ファンにとってはたまらないビッグサプライズとなった。新しい地球の守護神の誕生に、コミコンの映像公開に合わせてツイッター上には「待ってました!」と大歓迎のメッセージが並んだ。

 「ガメラ生誕50周年」ウェブサイトで見られる30秒間のショートバージョンの映像は、ギャオスの群れが東京の街を破壊しているシーンから始まる。宮藤官九郎演じる父親とともに逃げる少年。父親はギャオスに食われる。子供を守るため、立ちはだかるガメラ。CGで描かれた分厚く巨大な甲羅が画面を覆い尽くす。

 周辺取材によると、石井氏は1年ほど前からプロジェクトに参加。ガメラを手掛けるに当たって、過去作品を見直すなど、もう一度、「ガメラとは何か」をおさらいしたという。新映像には一瞬、4足歩行らしき巨大な新怪獣の姿が映し出される。既に細かく怪獣の設定については作りこまれているようで、どのような闘いを繰り広げるのか、今から待ち遠しい。プロジェクトではアニメやゲームなどとの連動も視野に入れており、新たなうねりも生まれそうだ。

 1995年に「ガメラ 大怪獣空中決戦」から始まった平成ガメラシリーズ3部作は日本特撮の集大成ともいえる傑作である。それまでの怪獣映画と違い、徹底的に人間の視線から見た怪獣の姿にこだわって撮影。怪獣が現れた時に、街や人間はどうなるのか、を描いている。巨大ロボットと“KAIJU”の闘いを描いたハリウッド映画「パシフィック・リム」や昨年の「GODZILLA ゴジラ」もこの手法を参考にしているように思われる。

 GAMERAプロジェクトが大きく動くかどうかは、あとはスポンサー企業次第か。昨年、全世界で570億円以上の興行収入をあげた「GODZILLA ゴジラ」は今後、「ゴジラ2」に「ゴジラVSコング」もスタンバイしている。ちなみにハリウッド版「ゴジラ」に出てきた、オスメスセットの空飛ぶ怪獣「MUTO」は、ガメラの宿敵ギャオスへのオマージュかと思うほど似ていた。来年には本家日本の「シン・ゴジラ」も庵野秀明監督で復活する。ブームはそこまで来ているし、海外の製作プロダクションも怪獣は“お金”になると見ている。

 ゴジラとは違い、ジェット噴射で空を飛ぶガメラは、子供の味方であるという独自の設定もある。ハリウッドでリブートしても確実に面白いものができるはず。子供はもちろんのこと大人まで楽しめる特撮映画。クールジャパンの秘密兵器は世界で通用する。(記者コラム)

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