ヤングスネーク杯 セルライトスパが優勝 同期銀シャリに負けじ

[ 2015年10月10日 12:40 ]

5万円の賞金に歓喜のセルライトスパ(左から肥後裕之、大須賀健剛)

 若手芸人に“救いの手”を差し伸べる、ナニワの恒例お笑い賞レース「MBSラジオ演芸 ヤングスネーク杯」が9日、大阪市内の同局で行なわれ、コンビ結成8年目のセルライトスパが優勝した。

 よしもと漫才劇場に出演中の若手芸人45組から選ばれた9組に、特別選出の“最強の刺客”として加わった、M-1に4年連続準決勝進出の実績を持つ、藤崎マーケットを加えた若手10組が参加した。予選はトップ点数だったジュリエッタとともに通過。4分の大ネタでタイマン勝負する決勝で、居酒屋でドッキリをしかけられた予約客と店員の掛け合いネタで審査員5人中4人の票を集め、初めてお笑い賞レースを制した。

 持ち味はベテラン漫才師のような独特の“間”も持ったコント。例えば、先輩のウーマンラッシュアワーの村本大輔(34)が怒涛のスピードトークを武器に人気を得ているが、それとは間逆のような一瞬の沈黙を生かしたオチが爆笑を誘うタイプか。ベテランのような味を持つ反面、ネタは現代チックにアレンジし、若者受けもよさそう。2012年、14年にはキングオブコントで準決勝に進出しており、同じNSC31期卒の売れっ子・銀シャリに“負けてはいられない!”という意気込みも感じた。

 平均月収数千円ともいわれる若手漫才師にとって、賞金として贈呈された5万円が、貴重な生活費の補てんなのは間違いない。ただ、「今月に切れる火災保険の更新に使う」というツッコミの肥後裕之(30)の堅実性に対し、ボケの大須賀健剛(31)は「ブリが大好き。これまで食べたことのない、ブリしゃぶを今夜食べる!」と一夜での散財を宣言し“破滅的”。金銭感覚は対照的だが、次の目標は「M-1優勝!」と声を揃え、コンビ仲のよさを伺わせた。

 この日の模様は12日午後8時からMBSラジオでオンエア予定。

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2015年10月10日のニュース