気丈な北斗に健介涙 今後も全力サポート「いなかったら生きていけない」

[ 2015年10月3日 15:05 ]

会見を終え、タオルで顔をぬぐう北斗晶(右)と佐々木健介

 先月24日に乳がんで右乳房全摘出手術を受けた元女子プロレスラーでタレントの北斗晶(48)が3日に退院し、埼玉県吉川市の自宅兼事務所で会見を行った。付き添った夫の佐々木健介(49)は「手術が終わってとりあえずはひと安心。これから大変だと思うが、息子たちみんなの力で助けてあげられたら」と今後も全力でサポートすることを誓った。

 北斗が自身の体の異変を疑ったのは「銀行に行った時に、乳がんの模型があって、乳腺だとこう、乳がんだとこう、と触ってみた時に、(自分の胸と)触り心地が似ている気がして…」不安になり検査を受けた。その時にがんの陽性反応が出たため、「(がんに)なっちゃったみたい…」と健介に告げたという。健介は「乳がん、まさか自分の女房がって理解できなかった」と当時の様子を振り返った。

 最愛の息子たちへは健介が伝えた。「16歳、12歳で乳がんと言ってもわからないと思った。それで映画『余命1ヶ月の花嫁』を見せた。なんか不思議そうな顔してましたけど、『ママが乳がんになっちゃたよ。大変だけどみんなで助けていこうね』って話しました」。息子たちは「言葉が出てこなかったですね。でもわかってくれた表情してました」と語った。

 北斗は「子どもたちには『酷すぎるかな』と思ったが、本当のことを伝えるべきだと思った」とその決意を説明。息子たちへ「入院前に『お前たちをずっと抱いてたおっぱいなくなっちゃうんだよ』って言ったら『いい』って言ってました」と涙を流し、声を詰まらせた。

 北斗は家族へは「ずっと黙ってそばにいてくれるだけでいい」と語り、健介は「すごく悲しいけど、チャコ(北斗)の前では笑っていたい。少しでも楽にしてあげて、それが家族にできること」と気遣っていた。

 健介は北斗へのあふれる思いも吐露。「いなかったら生きていけないとずっと思ってます。逝くんだったら、(北斗より)1日でもいいから先に逝かせて欲しい。少しでも一緒にいたい。僕にとってかけがえのない存在」と涙を流した。

 また北斗はファンに対しても感謝の言葉を口にした。「真夜中寝られない時、支えてくれたのは、ブログにコメントをくれたみなさんでした。テレビって楽しいものだと思ってるので、本当に元気になれた時にみなさんの前に出られたら」と治療に専念し、元気に復帰することを誓った。

続きを表示

2015年10月3日のニュース