北斗 検診の大切さ呼び掛け「手術と傷に比べたら全然痛くない」

[ 2015年10月3日 14:43 ]

退院後、会見する北斗晶。左はタオルで顔をぬぐう夫の佐々木健介
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 先月24日に乳がんで右乳房全摘出手術を受けた元女子プロレスラーでタレントの北斗晶(48)が3日に退院し、埼玉県吉川市の自宅兼事務所で会見を行った。夫の佐々木健介(49)に付き添われて姿を見せた北斗は「通常は1週間くらいなのですが、出血量が多くて3日ほど延びて退院させていただきました。これから抗がん剤治療が始まりますが、やっと一歩進めた」とすっきりした表情で語った。

 「私のがんは右乳房。乳頭の外側。分かった時には2センチの腫瘍がありました。『なんとか乳首だけは残せないか』と言いましたが、そこを残すことによって再発や壊死してしまうということであきらめました」と明かした北斗。手術で右脇のリンパに転移が見つかり、「悪性だったので、神経をすべてとってしまったので右脇の感覚がありません」と話した。今後は10月下旬から約半年間、抗がん剤治療を行っていくという。

 毎年検診を受けていた北斗。「それが(乳がんを)一番信じられなかったもと。ブラインドスポットっていう写りにくいところがある。また、親戚にも遠い親戚にも乳がんの人がいなくて、遺伝だと思ってもいた」とがんが判明した時の衝撃を明かした。現在の自身の置かれている状況を「ステージは極めて3に近い2でした。胸だけなら生存率は70%。脇に転移していたら5年後の生存率50%と言われました。それに負けないよう戦うので、胸を隠そうとも思っていない。みなさんが、北斗晶も頑張ってるから自分も頑張ろうとか思ってくれたら、右胸をなくしたことも無駄にならないかな」と気丈に語った。

 「胸がないことを見るのは勇気がいることでした」と複雑な心境を明かしつつ、同じ病に闘う人に対しては「自分らしく『おっぱいなくてもいいじゃん!生きていられるから』そんな感じで生きていけるように」とメッセージを送った。また「マンモグラフィーが痛くて嫌だと思っている人も多いが、この手術と傷に比べたら、全然痛くない。こうなっちゃうんだよ、といつかみなさんに見せるべきだと思ってる」と自身の決意と共に、世間の女性たちに検診の大切さも呼びかけた。

 また、集まった報道陣にも「乳がんの検診予約がすごいらしい。取り上げていただいてありがとうございました」と感謝の言葉も口にした。

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2015年10月3日のニュース