濱田岳“平成のハマちゃん”ハマリ役の声も「緊張で手が震えた」

[ 2015年9月13日 11:30 ]

居酒屋のカウンターでジョッキを手に笑顔を見せる濱田岳

 若手俳優で断トツの愛されキャラの濱田岳(27)。今年上半期のタレント別CM露出量で男性の首位に輝き、国民的人気映画を連続ドラマ化するテレビ東京の「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(10月スタート、金曜後8・00)で主役抜てきが発表されると、「ハマリ役」と大歓迎された。好感度抜群の“2代目ハマちゃん”に意気込みを聞いた。

 おちゃめでほのぼのとした雰囲気や、どこか憎めないキャラクターは、「釣りバカ」のハマちゃんのイメージそのもの。のびのびと役に臨んでいると思いきや、「撮影初日は緊張で手が震えました。自分でもびっくりしちゃいましたよ」と明かす。子役時代を含め俳優生活17年で初めてのこと。朝原雄三監督をはじめ、映画に携わったスタッフがドラマにも参加。「その人たちの前でハマちゃんをやるのは相当なプレッシャーです。作品と役が大きくて、後には引けないという緊張もあるし、放送を見てどうダメ出ししてやろうかと思っている先輩方の顔も浮かびます」と苦笑いした。

 釣りバカは、西田敏行(67)と故三國連太郎さん(13年死去、享年90)のコンビで88~09年に22作が公開された人気シリーズ。今回、映画を手掛けた松竹も制作に加わり、映画では釣り好きの中年サラリーマンだった主人公・浜崎伝助の新入社員時代を描く。

 子供の頃から父親と釣りバカを見ていたファン。濱田は本名で、中高時代のラグビー部仲間からは「ハマちゃん」と呼ばれ、なじみのあるニックネームでもある。朝原監督からは「みんなで選んだハマちゃんだから思い切りやって」と励まされ、「その言葉をいただいて腹が決まったし、作品が発表されてこんなに“おめでとう”と言われたことはない。それを前向きな力に変えてチャレンジしたい」と表情を引き締めた。

 映画でハマちゃんを演じた西田が、盟友のスーさん役に“転身”することも話題。「現場で西田さんが積極的に“ハマちゃん”て呼んでくれるんです。一ファンとして感動するし、自分の代表作を若手に気持ち良く譲れるかと思うと、僕の器の小ささではもっと考えちゃう。これを託してくれた西田さんの男気も裏切りたくないと思います」と話した。

 先日、西田に誘われて2人だけで飲みに行き、映画撮影時の話などを聞いた。「釣りバカで西田さんとバディを組めるなんて、こんな幸せなことはない。せっかくだから三國さんとのコンビとは違う新しい2人にしたい。撮影が終わる頃には“ねえ、スーさん”て呼べるようになりたいです」と期待を口にした。

 釣りとは縁がある。「父が内房の漁師をやっていた時期があって、子供の頃は海釣りにも連れていってもらいました。当たった時の感触や釣って食べる醍醐味(だいごみ)は分かるし、漁船での撮影が楽しみです」と笑顔。「僕ら新メンバーが映画の魅力的な要素をドラマに持ち込めれば、映画のように続けることは不可能ではないと思う」と“2代目”もシリーズ化を目指す。

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