中森明菜 “空白の4年”心情を歌う 曲名は「雨月」

[ 2015年9月10日 06:00 ]

中森明菜の通算50枚目シングル「UNFIXABLE」ジャケット

 歌手の中森明菜(50)が新曲で、約4年3カ月にわたる活動休止中の心情を歌っていることが分かった。曲名は「雨月」。自らの思いを詞にしたもので、30日発売の復帰第2弾シングル「UNFIXABLE」のカップリング曲になる。

 満50歳で通算50作目。同時代に人気を分けたもう一人の歌姫、松田聖子(53)が華やかな作風の王道ポップス路線を突き進む中、明菜は新曲で苦悩に正面から向き合っている。

 昨年大みそかのNHK「紅白歌合戦」に米ニューヨークからの中継で復活出演を果たすまで、ストレスによる免疫力低下で体調を崩し、入退院を繰り返していた。

 ♪泣きながらでも歩き続ける まだ息もできないほど苦しい愛 重ねた想い未来に広げ 優しさも愛しさも いま 風の行方に――。闘病中のもどかしさを、悲恋に重ねて歌っているような詩情だ。制作担当者は「自分ではどうにもならないいら立ち、焦り…でも、それを乗り越えようと頑張ってきたら、一筋の光が見えてきた…明菜はこの曲をあらためて聴いていると涙が出てくると言っています」と説明。メロディーは、明菜が数十曲の中から厳選した。

 紅白出場後は、1月に5年4カ月ぶりのシングル「Rojo―Tierra―」が発売。本格復帰が待たれる中、新曲はファンに向けた最新のメッセージともとれる。発売日の30日には、昨年の「紅白」での歌唱を含む80年代のヒット曲映像を収めた4枚組DVDボックスが同時リリースされる。

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