松平健 再々婚スクープが1日遅くなったワケ「暴れん坊将軍の声で…」

[ 2015年8月21日 09:05 ]

舞台稽古のため都内のスタジオに入る際、報道陣に対応し笑顔を見せる松平健

 記者はニュースを取るため、取材対象者や関係者に直接会いに行く。仕事場にお邪魔することもあれば、自宅でインターホン越しに話を聞くことがある。突然押し掛けることもあるため、相手に敬意を払うのは大前提。ただ、内容によって質問の仕方は変わってくる。

 例えば、結婚などおめでたい話の時は「○○さん、おめでとうございます!」と明るいあいさつで切り込むのが鉄則。悪い話ではないので、出足から明るく突っ込んでいけば比較的コメントは取りやすい。しかし、最初のひと言で“すべる”と大変だ。

 俳優の松平健さんが3度目の結婚をした。スポニチではこのスクープを19日夜に出稿し、20日付で報じた。だが、記者を松平さん宅へ向かわせたのは18日。インターホン越しに直接本人と話もした。なぜ記事は1日遅くなったのか。自宅へ行ったのは自称キャプテンのEO(イーオー)だ。

 「自宅着きました。今からピンポンします」「おめでとうございます!から入れよ。余計なこと言うなよ」「なるほど。任せて下さい」

 5分後。「EOです」「おお!どうだ?」「それが“はい。鈴木です”って出たんです。あの声で。暴れん坊将軍の声で」「おお、いいねえ」

 EOの報告はいつも面白いのだが、今回は予想を超えていた。「早速、末吉さんですか?って聞いたんですよ」「はあ?」「だって本名が鈴木末吉ですから。そしたら、違いますって言われちゃって。あの声で。暴れん坊将軍の声で」「鈴木ですって本人が出たんだろ。なんで“末吉”か確かめるんだよ!聞くとしても、松平さんですね?だろ。そもそも本名は末吉じゃなくて末七だよ!!」「俺ちゃんと末七って言いましたよ」「おまえ滑舌悪いんだよ…っていうか、末七か末吉かの問題じゃねえよ!あれほど余計なこと聞かずに“おめでとうございます”から切り込めって言っただろ!!」「なるほど」

 EOの真骨頂はここからだ。「俺もおかしいなと思ったんで、インターホン越しに住所を読み上げたんです。すると“そうですね”と。でも、末七さんではないと言うんですよ。あの声で。ところでどちら様?と聞いてきたので、スポニチですと答えたんですけどね」「なあ、EO。仮に松平さんが引っ越していたとしよう。その後に暴れん坊将軍の声をした同じ名字の人が住んでいる可能性ってあるか」「なるほど。確かになるほどだなあ。俺もう1回ピンポンします!」「もう出ねえよ。万が一でも出たら、それこそ他人だよ」

 2分後。「やっちゃいました。2回ピンポンしたのにもう出ません!」「だから言っただろ!」「なるほどですねえ」

 直撃取材は一発で仕留めるのが基本。EOにはその重みを説明したのだが、そのたびに出てくるのが「なるほどね」の決まり文句。こちらが説教しているのに、なぜかEOに“合格点”をいただいている気分になる。この理不尽な「ナルハラ」から抜け出せる日は来るのだろうか――。

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2015年8月21日のニュース