渡辺謙 映画「怒り」で凱旋主演!超豪華キャスト、大河主演4人

[ 2015年8月20日 05:30 ]

映画「怒り」に主演する渡辺謙

 俳優の渡辺謙(55)が来秋公開の映画「怒り」に主演する。2010年の映画賞を総なめにした「悪人」と同じ原作・吉田修一氏、李相日監督という話題作。さらに、「天地人」の妻夫木聡(34)、「篤姫」の宮崎あおい(29)、「平清盛」の松山ケンイチ(30)というNHK大河ドラマ主演俳優が脇を固めるという豪華さ。「独眼竜政宗」の渡辺を含めると、4人の“大河俳優”がそろうことになり、来年の邦画最大の注目作になりそうだ。

 「怒り」は、東京・八王子で発生した殺人事件を起点に3つの物語で構成される。犯人の男は現場に「怒」の血文字を残し、顔を整形して逃走。その後、千葉の漁港、東京の繁華街、沖縄の離島に前歴不詳の3人の男が出現。男は八王子の事件の犯人ではないのか……と住民が疑念を感じ始める緊張感たっぷりの物語。

 渡辺は、千葉の漁港で働きながら父子家庭で娘(宮崎)を育てる漁業組合の職員役。漁港に突然現れた男(松山)と親密になっていく娘の幸せを願う一方で、男が偽名を使い、前に住んでいたという住所も存在しなかったことから不信感を抱いていく。

 渡辺は先月12日まで、米ブロードウェーでミュージカル「王様と私」に王様役で主演。トニー賞主演男優賞にノミネートされるなど、演劇の本場で高い評価を得た。その実績を引っ提げての“凱旋主演”。映画を企画した川村元気プロデューサーによると、今作では「さびれた漁村のオヤジ役。きらびやかさを封印しなければいけない」といい、世界的なスター俳優が平凡な中年男をどう演じるか注目される。現在、髪の毛とヒゲを伸ばして役作りをしているという。

 渡辺が邦画に主演するのは李監督とタッグを組んだ「許されざる者」以来、3年ぶり。撮影は9月末から始まる予定で「人を信じるということがこんなにも難しくもろいものなのかというハードな話。心してかかっていきたい」と抱負。李監督の厳しい演出を味わっているだけに、「お手柔らかに。無理だと思いますけど」と話している。

 ほかにも森山未來(31)、綾野剛(33)、広瀬すず(17)ら人気者が集結。川村氏は「日本を代表する俳優を集めることができた」と自信を見せており、カンヌ国際映画祭やベネチア国際映画祭への出品も視野に入れている。

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