「やんす」子供に大ウケ “クネ男”勝地涼 ど根性ガエルで支持層拡大

[ 2015年7月30日 08:20 ]

「ど根性ガエル」のロケ地を訪れた子供たちと敬礼ポーズをとる勝地涼

 日本テレビの連続ドラマ「ど根性ガエル」(土曜後9・00)で、俳優の勝地涼(28)が演じている警官の五郎が使う「やんす」言葉が、子供たちを中心に人気を呼んでいる。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の“前髪クネ男”役や「プロミス」CM出演、CDデビューなどで若いママを中心に人気が出ている勝地だが、今回の役どころで子供たちにも支持層が広がりそうだ。

 夏休みとあって、ドラマのロケ地には多数の親子連れが見学に訪れている。横浜市港北区で行われた26日の撮影では、子供たちから勝地に「やんすー!!」の掛け声。勝地は笑顔で子供たちに近づき、しばし“交流”。子供たちは「五郎」ではなく「やんす」で勝地を認識。特に気にならないようで、「やんす、好きか?」「うん、ピョン吉の次に好き」「なんだ、2番目かよ」などと会話を交わした。

 “やんすポーズ”も伝授。「まず左手を腰に当てて、横を向いて、顔だけ前を向けて敬礼する」と手取り足取り指導。最後は見事に全員でポーズを決めた。

 「やんす」はもともと、上方の遊女が使っていた言葉。原作者の吉沢やすみ氏(65)は特に語源を調べたわけではなく、感覚的に下町風の言葉として義理人情に厚い五郎にあてがった。

 勝地は「最初は不安でした」と振り返る。時代がかった言葉で、現代劇の中で成立するのか分からなかったからだ。「ところが(主人公ひろしを演じる)松山ケンイチくんとテストで会話をしたら凄く自然で。これはイケると思いました」と笑顔で話した。

 子供たちは、無料通信アプリ「LINE」で友達に「塾でやんす」と知らせたり、親に怒られたときに「ごめんでやんす」などと使って楽しんでいる。ユニークなドラマも話題なだけに、年末の新語流行語大賞で「やんす」が注目を集める可能性もある。

 ▼やんす もともとは上方の遊女の言葉という説が有力。江戸時代後期には、町人の丁寧語として使われるようになった。滋賀を中心とした近江商人の言葉が発祥という説もある。「あります」の発音が変化したものとも言われている。

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