元NHK“巨匠”敏腕プロデューサー 危険ドラッグ輸入で逮捕

[ 2015年7月5日 05:50 ]

 厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は4日、医薬品医療機器法違反の疑いでNHKの関連団体、NHKインターナショナルの契約嘱託職員、池尾優容疑者(64)を逮捕した。

 麻薬取締部によると、池尾容疑者は6月10日、インターネットを通じて指定薬物の亜硝酸イソプロピルを含んだ危険ドラッグの液体が入ったガラス瓶8本を英国から輸入した疑い。「自分で使うために買った」と容疑を認めているという。

 同部が別件の捜査中に、川崎東郵便局(神奈川県)で保管されていた池尾容疑者の荷物から、薬物を発見して、発覚した。東京税関から池尾容疑者宅に通関手続きのはがきが送られたが、返送がなかったため留め置かれていたという。

 池尾容疑者は73年にNHKに入局し、「生きもの地球紀行」や、「プラネットアース」など大型の自然科学番組でプロデューサーを務めた。関係者によると、NHK内では自然科学番組の分野で有名で、“巨匠”的な人物といわれていた。民間の団体が主催するパネルディスカッションにもゲストとして招かれるほどだった。「シャープで切れ者」「穏やかな人」(同局関係者)だったといい、問題を起こしたことはなかったという。

 06年に定年退職し、NHKメディアテクノロジーを経て、昨年4月からNHKインターナショナルで働いていた。

 亜硝酸イソプロピルは「ラッシュ系ドラッグ」と呼ばれる薬物の一つで、蒸気を鼻から吸引して使用。2007年4月に施行された改正薬事法で指定薬物となり、治療や研究以外の目的での所持、売買、製造が禁止されている。昨年7月に福岡県宗像市の市職員が同薬物を所持していたため逮捕されるなど、日本国内でも出回っている。

 NHKインターナショナルは「嘱託職員が逮捕されたことは誠に遺憾。事実関係を把握した上で厳正に対処する」、NHKは「誠に遺憾です。NHK並びに関連団体の職員のコンプライアンスの徹底に引き続き努めていきます」とコメントした。

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